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テレビのデジタル化がドライビングフォースとなり、全ての情報メディアが一旦、収縮する時代の羅針盤

赤い郵便ポストとスマフォで会話する、英国ブリストル市におけるスマートシティとモノのインターネットの体感実験

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 モノのインターネットは町も巻き込みます。それはスマートシティと呼ばれています。(スマートシティは単に電力エネルギーだけのテーマではありません)

英国のブリストル市は創造の経済発祥の地の一つ英国の六大クリエイティブ都市の一つに数えられるほど芸術など人々の創造性の開放には熱心です。

 

ブリストルに本拠を置く芸術と調査企業のパンは、2013年の夏のシーズン4ヶ月間(ジューンブライドの国、英国の夏は通常、6月から始まりますが今回は7月15日の立ち上げです)の間、町の交通標識、道路標識、郵便ポスト、バス停標識などにセンサーとアプリを付けて市民がスマートフォンのショートメッセージで話しかけられるようにしました。目的はモノのインターネットの体感と町の景観への興味の喚起(流石スマートシティです)、市民の交流と町への愛着醸成と言った処です。大げさな装置や光ファイバーなどを使わず、既にあるモノにタグとセンサーを付けまくったイメージです。(レトロフィット(微調整)した訳です) 技術は無料電話のTwilioの提供です。(注、Twilioはたった数行のコードで電話やSMSとネットをつなぐことのできるクラウドAPIサービス)

 

夜、郵便ポストやごみ箱と会話するとゴミ箱は「うるさいな―、今何時だとおもってるんだ」と言ったメッセージを返してきます。また直前の人が発したメッセージをそのまま返してきます。これが市民同士の社交と言う訳です。まるで任天堂の3DSのすれ違い通信にそっくりです。(任天堂の世界観がこんなところでよみがえっています)

 

郵便ポストと会話すると言うお伽噺風の遊び心一杯のプロジェクトは、4カ月で約2、5000件の投稿がありました。(モノとの会話はディズニーの世界ですね)センサーとアプリを付ければ一挙にソーシャルマシンに変身です。

 

尚、スポンサーにはブリストル大学やIBM、東芝、メッセージのウイリオなどが入っています。

 

赤いポストと会話すると言うお伽噺は大成功し、遊び心芸術賞を獲得しています。

 以下動画です。

Hello Lamp Post

 詳細説明の図

 

Pan_playablecity_lowres

<出所:http://www.watershed.co.uk>

★★ Hello Lamp Post!

 

★★ Most Of What We Need For Smart Cities Already Exists

 

 

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