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ナイキのウエアラブルはやはり負け組なのか!!?

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<出所:ナイキ>

 ナイキのジムアプリはキネクト対象もある

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<出所:http://www.ourordinarylife.com>

 ナイキ+ランニングアプリはスマートフォン対象!!

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昔は靴底にセンサーを入れているサービスもあった!!

<出所:マイナビ>

モノのインターネット時代の注目のスマート機器領域にリストバンド型のスマート機器があります。またそのサービス領域ではヘルスケアやスポーツケアが注目されています。特に2014年にはアップルからアイウオッチの発表が予測され、ヘルスブックとの連動が予測されている中、その分野で先行するナイキの影響と役割は大きそうです。

 

ナイキのウエアラブルの歴史を振り返れば明らかですが、ナイキはアップルのスマート機器開発に大きな影響を与えています。(詳細は最後に書いた歴史の箇所参照)またナイキの試みは独自の様々なウエアラブル・スマート機器の独自開発や靴底センサーなどもあれば、一切独自のウエアラブルスマート機器を使わないスマートフォン中心のアプローチもあり、様々です。2012年に開始された独自スマート機器、ヒューエルバンドの提供は飽くまでもその一つに過ぎません。(最後の歴史参照の処で述べましたが実にややこしい様々な機器が絡んでいます)

 

さて2014年4月、ナイキが評判のヒューエルバンド・エンジニアの多数を解雇した問題では、様々な記事が出ています。しかしナイキは数字を発表していませんが、NPDの調査では、2013年の米国リストバンド市場(ウェアラブルフィットネストラッカー市場)は「Jawbone、Fitbit、Nikeの争い」「その中でFitbitが67%の市場シェア獲得で勝ち組」「ナイキのシェアは10%」と予測されており、ナイキは10%で負け組だそうです。

 

 

さて様々なナイキ+アプリ(スマートフォンアプリなど)のプラットフォーム参加者は現在、既に約2800万人に上るとされています。(ヒューエルバンドは、その内の一つです)

 

全体のアプリ・サービス(ヘルスケアサービスの一領域、スポーツサービス)では勝ち組、一方ウエアラブル機器のリストバンドに限れば負け組と言う構造になっています。そして今後更にウエアラブル機器では仲の良いアップルも含め、競争が激化します。

 

これから考えればナイキにとって必ずしもはかばかしく売れていないヒューエルバンドなど独自のウエアラブル製品開発から撤退しても今年秋にも発表が予想されるアップルのアイウオッチと組み、サービスとしてのアプリ(ソフトウエア)の充実を測れば何の問題もありません。アップルにしてもヘルスケアブックにはナイキのノウハウが必要です。アップルのテイム・クックCEOはナイキの役員会のメンバーです。アップルのアイウオッチ(iOS8)が時計タイプとリストバンドタイプなどの複数種類出るかどうか判りません。しかしやはりナイキのヒューエルバンドは負け組、一方ナイキのアプリ(サービス)は勝ち組、そこでウエアラブル機器に関してはナイキのアプリ(サービス)を主体として、それと組み合わせる相手を探すと言うアプローチになります。自然に考えればアイウオッチを出す勝ち組予測の(ナイキと仲の良い)アップルとのアライアンスを強化すると言う方向でしょうか。既にアップルのアイポッドもアイフォンもブルートウスなどの採用はナイキの靴底センサーのデータピックアップの影響が大きかったと言う実績もあります。

 

2006年から2008年頃のアップルとナイキの関係は、靴底センサーとアイポッドの信号の受け渡し関係でした。それがナイキのアプリ(サービス)とアイウオッチの関係に変わるだけの話でしょう。

 

モノのインターネット時代が次第に進み、スポーツシューズビジネスがネットサービス型へと移行し、ナイキもネットサービス型スポーツシューズ業へと転身する中、スポーツ靴で稼ぐか、ウエアラブル機器で稼ぐか、アプリのサービスで稼ぐのかと言う経営判断の局面になっています。車のフォードの場合、テレマティックスサービスが魅力的だから再度、フォード車を選んだと言う顧客が7割いると言われています。同様にナイキもアプリのサービスが優れているからナイキのスポーツシューズを選ぶリピーターを増やす戦略をとると考えられます。

 

 

以下はご参考です。

■  ナイキのウエアラブルの歴史 (ご参考)

さてナイキはランニングシューズやバスケットシューズなどのスポーツシューズの靴底にセンサーと通信機が取り付けられるナイキ+と言う靴を2006年販売しています。この時はデータを受ける親機としてアイポッド・ナノが対象でした。音楽を聴きながら走行距離の測定や燃焼カロリーの計算を楽しむことが想定されていました。2008年4月にはナイキはSportband kitを販売し、データを受ける親機としてアイポッド・ナノを不要としました。また2008年8月、ナイキは逆に靴底のセンサーを不要とするNike+iPod for the Gymを出しています。そしてアイポッドのアプリとランニング器具の動きを連動(シンクロ)させて走行距離などの数字をカウントしました。2008年にはそれまで外付けで必要だった信号リシーバーを廃止し、アイパッド・ナノで直接、靴底のセンサーからNike+ signalsを受けられるようにしています。また2009年にはアイポッドやアイフォンにブルートウスを導入しました。これらのきっかけはナイキ+(靴底センサー)対策です。

 

その後2010年9月ナイキは靴底にセンサーが不要なNike+ Running アプリ(Nike+GPSアプリ)を出しています。これはアイポッドやアイフォンその後アンドロイドフォンが対象になっています。各種のデータ(ペース、距離、時間、カロリー消費量など)が記録されます。ワークアウトと呼ばれたデータはスマートフォンからnikeplus.comに送信され、後にパソコンで様々な分析を実施する事が可能でした。

 

NIKE+Running アプリ

https://secure-nikeplus.nike.com/plus/products/gps_app/

 

そして2012年2月、ナイキはヒューエルバンドを出しました。走行距離やカロリー量などをヒューエルポイントに変換してゲーミフィケーションの要素を入れて楽しみます。無論、靴底センサーは不要です。

 

■Nike+ Connectアプリ

 

ナイキのApp Nike+ FuelBandはナイキヒューエルバンドとアップルのアイフォンのみの組み合わせで活用されます。両者をNike+ Connectアプリがペアリングします。またNike+ Connect アプリが対象とするデバイスは、Nike+ Sport Sensor(Nike+ Basketball と Nike+ Training 用)、Nike+ FuelBand、Nike+ SportWatch GPS、および Nike+ SportBand です。(ナイキも実に様々なウエアラブル機器を出しています)例えばNike+ Sport Sensorはナイキの靴に付いたセンサーとアイポッドやアイフォンを連動します。靴底にセンサーが必要だの必用で無いの、データを受ける親機がどうのと実にナイキはややこしいです。ジムで使うアプリはXBOXが対象になることもあります。

 

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