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テレビのデジタル化がドライビングフォースとなり、全ての情報メディアが一旦、収縮する時代の羅針盤

無いよりましなのか馬鹿高いiTunes Matchサービス、悪いのは音楽業界?、それともサービスが時代遅れになったから許可した!!?

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手もとのCDも含めてiTunes登録楽曲にマッチすれば、自動的にロッカーサービス(最大25,000曲まで)に登録してもらえる、アップルのiTunes Matchサービスが2年半遅れでやっと日の本の国に上陸しました。どうやらジャスラックとの交渉が決着したようです。

 

これでアップルファンは、iPhone、iPad、iPod touch、Mac、Windowsパソコン、Apple TVなど全てのアップル製品とパソコンで音楽を楽しめるようになりました。当然、アマゾンやグーグルも国内市場を狙って来ます。

 

しかし電子書籍の場合も同じでしたが、音楽サービスのクラウド化に対するジャスラックなど国内音楽業界の姿勢はモノ支配論理時代のCDや紙と同じ発想でサービス支配論理(ネット販売とロッカーサービスなど)を考えています。

だから価格が馬鹿高い。まるでTPPにおける国内で保護された時代遅れの農業の豚肉、牛肉、砂糖、米に対する防衛姿勢(関税撤廃反対運動)と同じです。(為替が円安になれば同じことなのに)

 

さて2年半サービス開始が遅れた上に同じサービスに対して国内で3980円、米国で24.99ドルと約1、500円差があります。日本の音楽消費者は怒るべきだと思います。国内に住んでいるだけで同じサービスに対して1、500円余計に支払わなければならないと言う市場原理を無視した不条理に対してです。(これは経済学的には消費者余剰の略奪と言います)

 

しかしそれでもサービスが開始されないと言う昔の「黒船阻止姿勢」に比べればずっとましですが。「港は開放するけれども価格は下げないよ」と言うのがジャスラックなど音楽業界の姿勢のようです。まあソフトウエアがもたらすサービス支配論理がこれまでCD販売(モノ支配論理)により消費者が不要の曲も一緒に買わせてきた収益構造を破壊し始めた事へむなしい抵抗でしょうが。「ロッカーサービスが広がればCDがもっと売れる、これをマーケティングのチャンスに生かすべきだ」と言う米国ハリウッド型の発想は耶蘇教や天主教(キリスト教)の発想であり、み仏を信じるジャスラックには受け入れられないんですね。(グーグル+も上手く活用するAKB48を見習って欲しいと思います)

 

モノのインターネットの時代のマラソンに例えれば先頭グループには到底及ばず、日本は二番手グループの後を走っているイメージですね。極東で先頭を走る中国、韓国に本気で勝つ気ならば、市場原理をゆがめるようなこんな馬鹿なことは消費者が早く辞めさせましょう。それこそ21世紀の清国にならないためにも。

<書いた後の感想>

でも音楽販売が月次課金のストリーミングサービスに移行し始めた現段階では、曲の販売が前提の音楽のロッカーサービスはもうどうでもよく、だから高い価格ならどうぞと言う国内音楽業界の判断でしょうか?

 

Itunesmatch

<出所:アップル>

★★アップル、保有楽曲をすべてiCloudで管理できる「iTunes Match」

 

 

★★音楽は全部ネットに預ける時代へ。iTunes Matchを徹底解説【三行まとめ&使い方:初心者講座】

 

 

★★ iTunes Matchは日本の著作権法をクリアーしているのか

 

★★日本未上陸、Appleのクラウド音楽サービス「iTunes Match」を試す

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