ナイキがヒューエルバンドのリストラ実施、ナイキのウエアラブルは生き残れるか!!?
スポーツシューズのナイキはウエアラブル機器でもヒューエルバンドで良く知られています。しかしナイキのヒューエルバンドを開発したエッジチームは大部分、約70人がリストラされました。(ナイキはそれを認めています)ナイキはヒューエルバンドやスマートウオッチなどのウエアラブル機器(スマート機器)からの撤退を否定していますが、今後はNike+ Runningなどのアプリ=ソフトウエアによるサービスに重点を置くようです。
ヒューエルバンドはスポーツ選手の記録や健康管理に使います。この領域のパイオニアであり、ナイキの動きは影響が大きいです。またアップルもウエアラブルの世界では参考にしています。
Nike+ FuelBand SEの新しいカラーオプションは開発中ですが、ナイキが言うには、これは中止されません。(Silver とRose Goldカラー版の追加)
そしてハードウエア機器(ヒューエルバンドなど)からの撤退を否定した訳です。
しかし第三者の眼(識者)からは、「ナイキは早晩、ハードウエア機器から撤退する」と言う見方が強まっています。そしてアップルと組んでアップルのアイウオッチなどにアプリとサービスを提供するだとうと見られています。アップルのテイム・クックCEOはナイキの取締役ですし、またナイキはIOS中心のアプリ開発、サービス開発を実行しています。アンドロイドにはたいして興味ないようです。(アプリは出ていますが)
モノのインターネットでは「モノ支配論理」では無く「サービス支配論理」が優先します。モノ=ヒューエルバンドが予想したほど売れないとなれば、アップルと組んで「サービス支配論理」を優先し、アプリとサービス開発に特化すると言うのは判りやすい戦略です。
類似の例では書店のバーンズ・アンド・ノーブルのヌックの事例があります。2013年にはヌック関連の売上高が大きく減少し、単独でのタブレットや電子書籍リーダー展開が難しいと見たバーンズ・アンド・ノーブルはマイクロソフトとヌック用の合併会社を設立しました。またヌックの自社開発からは撤退して、様々なスマート機器の上に様々なアプリを提供し、電子書籍サービスを展開しています。ヌックの設計・開発は第三者に任せる戦略です。
ナイキもバーンズアンドノーブルと類似の戦略を取り、ウエアラブル機器を販売するアップルと組み、ナイキ自身はスポーツとヘルスエア関連のサービスアプリに徹するのかもしれません。ナイキの場合、受け皿はアップルですね。
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<出所:テッククランチ>
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