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テレビのデジタル化がドライビングフォースとなり、全ての情報メディアが一旦、収縮する時代の羅針盤

米国の標準になるのか、フォードのオープンXCは面白い!!

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 米国フォードのフォード会長はモノのインターネット時代のコネクトカーに関して、将来、車は「300メートル前方の車が激しくワイパーを動かしはじめたら突発降雨注意」とか「前方の車が急ブレーキを踏んだら事故注意」などの「メッセージを自動車自身が読みあげてドライバーに通知するようになる」と何時も言っています。車同士が会話をし、人の友達になるドラマ「ナイトライダーのシーン」や「ソーシャルロボット(シャリー・タークル)」、「ソーシャルマシン(ピーター・センメルハック)」の時代を想定しています。

 

その根拠はフォードが2012年に始めたオープンXCでした。

これはフォード車の制御系システム(多様なセンサーによるデータ収集)からアダプターを介して「幾つかの基本情報をリードオンリーで外部に取りだす仕組み」です。オープンXCでは自動車に取り付けるオープン・ハードウエアのアダプター(付加装置)も関連ソフトウエアもオープンソースで開発をして提供されています。Arduinoがオープン・ハードウエアの標準プラットフォームとして指定されています。(フォードは業界標準にしないと効果が無いと考えています。あたり前の話ですが)サンプルのCADファイルも公開されています。

 

また自動車から何のデータを取りだすかなどの関連アプリに関しては、アダプター側では言語Wiringで追加アプリを書きます。その後はサービス側のアプリをクラウド上で書き、スマートフォンやタブレット側でアプリを書けば良いと言う訳です。これだとアップルのカープレイやグーグルのOAAなどでも対処できますね。

 

市場としてはオープン・ハードウエアのアダプター(付加装置)の販売(無論、エンドユーザーによる手作りも可能)、更にそのデータを利用するスマートフォン側のアプリの販売と言った処です。

 

確かに高速道路上で車同士が一匹のドローンとして会話すると言うのは米国でも運輸省や高速道路省が将来、義務付けを発表していますから、恐らくその時はオープンXCなどが標準になるのでしょう。

 

モノのインターネットの時代はどんどん進みます。

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<出所:ギガオム>

フリッカーで公開されているアダプター(付加装置)の開発の様子

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 <出所:フリッカー>

★★ Arduino (open-source electronics prototyping platform) Webサイト

 

★★ OpenXC™

 

★★米Ford、自動車用APIプラットフォーム「OpenXC」の実験的公開を開始

 

★★The networked car is no longer just an idea; it will be mandated in future vehicles

 

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