Windowsライセンス事業の終わりの始まりか?インド二社への無料提供報道
2014年4月からXPのサポートが終焉するマイクロソフトのWindowsですが、様々な報道がなされています。(但し、マイクロソフトは以下全てノーコメント)
まず本年2月、ブルンバーグは価格が$250ドル以下のパソコン用とタブレット用の全てのWindowsのライセンスフィー(Windows 8.1以降)を一台50ドルから15ドルに下げる事を検討していると報道しました。グーグルの安いクロームブック対策として検討しているそうです。アマゾンではクロームブックが最も売れています。
またタイムスオブインデア紙は、インドの少なくとも二社のスマートフォンメーカーにWindowsが無償でライセンスされたと報じています。確かに2月のバルセロナのモバイルワールドコングレス(Mobile World Congress)ではインドの二社がWindowsフォーン陣営に参加すると言う発表がありました。両社(Lava と Karbonn)とも現在はアンドロイドOSを活用したスマートフォンのメーカーです。理由は無料のアンドロイドOSを活用したスマートフォンにWindowsフォンが圧倒的に押されているからです。
丁度、LINEやホワッツアップのような無料メッセージサービスと無料電話の提供により電話料ビジネスや有料SMSビジネスが破壊され、通信キャリアのビジネスが土管屋化したのに似ています。グーグルのアンドロイドOSとクロームOSがWindowsのライセンスビジネスを破壊し始めています。
マイクロソフトとしては基本サービスであるWindowsを無料または大幅値引きして、Windowsの上に立ったオフィス365などのサービスで稼ぐのでしょうか。そうなればモノとしてのライセンスビジネスの時代は終わり、まさしくデバイスとサービスの会社に転身します。デバイスとサービスの会社になると言う事はライセンスによるWindowsのビジネスが破壊されると言う意味だったんですね。(上記報道が事実ならですが)
モノのインターネット時代の進展と騎を一にした「モノ支配論理」から「サービス支配論理」への移行が「モノとしてのブランド・ライセンスビジネス(Windowsのビジネス)」を破壊し始めたようです。
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嘗てのキャッシュカウ(稼ぎ頭)を牛肉にするのかマイクロソフト
ミルクの取れない牛は肉として販売される
<出所:ビジネスインサイダー>
★★ Microsoft offers Windows Phone OS free to Indian players