モノのインターネット時代の豊かな亡命生活と表現の自由、スノーデン氏がグーグルハングアウトでSXSWに登場
テキサス州オースチン(創造性を重視するスマートシテイとして有名)で行なわれている音楽・映画系ITCの祭典、SXSW(サウスバイサウスウエスト)に有名なハッカーのエドワード・スノーデンさん(CIAやNSAの極秘情報暴露などで米国政府に追われてロシア亡命中)が登場し、CNN放送のニュースなどで大変な騒ぎになっています。グーグルのハングアウトを使ってイベントに登場しました。番組ではACLU(米国市民自由連合)の法律専門家と議論を戦わせました。SXSWの組織委員会も「インターネットの未来にとって健全な議論は必要なことだ」と本放送を承認しています。
昔なら身を隠すべき亡命者は通信回線がレベルアップし、ソフトウエアによるサービス開発が進むモノのインターネット時代には亡命先のロシアから「堂々とインターネットテレビ」に登場出来る時代が来ています。昔イラクへの米軍の介入、バクダッドへの爆撃をCNN放送が図らずもライブ中継した事があります。筆者はそれ以来の大きな変化、出来事と思ってとても感激してニュースを聞いていました。スノーデンさんは久しぶりの晴れ舞台とあって少し興奮していた様子です。ツイッターで質問も受けて受けました。
米国政府関係から「そんなのやめてくれ」と言う要求はありましたが「表現の自由」の前に諦めたようです。日本でオームの逃亡犯が逃亡先から「インターネットテレビ」に出演したら主催者は袋叩きにされるところでしょう。
人の人間性や潜在能力を全面開花する「創造の経済」時代、モノのインターネットの上に多様なサービスを花開かせるには、スマート工業社会は「この位の表現の自由」を保証する必要があるのかと驚いた次第です。アップルやフェイスブック、グーグルの同性婚支持の訳も理解できますね。
1時間のやりとりは以下のビデオ参照
Edward Snowden and ACLU at SXSW(動画)
<出所:ギガオム>