RFID失敗後遺症でモノのインターネットに懐疑的なスオッチの見方(スイスの腕時計企業)
ソニーやグーグル、スタートアップ企業のペブルのみならずセイコーエプソンやカシオまでスマートウオッチやウエアラブル機器に出るなどモノのインターネット時代が立ち上がろうとしています。
しかしその中でスイスのスオッチは「うちはモノのインターネットなんか参加しないよ」とCEOニック・ヘイクさんが明言しています。その理由は初期RFIDブームで火傷を負った後遺症が残っているからです。
スオッチはモノのインターネットと呼ばれる用語を生み出した20世紀末のRFIDブームの波に乗ってスキー場でかざすだけでリフトにのれる電子チケットやテーマパーク用の電子チケットなどICチップを内蔵した腕時計を作り、有名になりました。(このタイプは日本でも既にスイカやパスモなどで実用化されています)
そしてマイクロソフトと組んで悪乗りし、スマートウオッチのパパラッチを開発して在庫の山を作って大損したと言う訳です。
「値段は高いし、操作性は最低だし、美しい時計とは別のカテゴリーだよ」とヘイクさんは言っています。何かグーグルテレビの失敗時の指摘と同じような印象を持ちます。
「スマートウオッチの登場はスオッチにはビジネスチャンスだ!!」「怖くもなんともない」
「スマートウオッチを使いたい客には、そんなのやめてスオッチの美しい洗練されたお洒落な時計を勧めるよ」と彼は言っています。
凡そ消費者インターネットにおけるスマートウオッチは、技術の真新しさよりも洗練された使い勝手、腕時計の持つ美しさや優雅さが鍵を握ると言うのは的を得た指摘でしょう。インターネットのギフトの経済と言う視点からは「おもてなし」が欠けていると言う意味だと思われます。これを天才的にやりのけ、美しい洗練されたデザインと日本的おもてなしと言うべき優れた操作性を両立できるアップルにスマートウオッチの期待がかかります。
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腕時計たるや洗練され美しく、優雅であるべきだ!!
値段の高い、使いにくいスマートウオッチなんか駄目だ!!
羹に懲りてなますを吹くスオッチのCEOヘイクさんの指摘はグーグルテレビ批判そっくり!!
<出所:ロイター>
<出所:http://bgr.com>