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規制の緩い、社会の柔らかい中国が先行するネットサービス型タクシー業、WeChat(微信)と連動したタクシーアプリが成長

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手を挙げても止まらないタクシーサービス、クレジットカードで支払うネットタクシーサービスは、米国ではUberやLyftが知られています。(呼び出しはスマートフォンのアプリからします)相乗りの同乗者を募ると言う発想ですから一種の白タクですね。これらのサービスは共にグローバル展開を始めています。(フランスでは既存のタクシー業界と大揉めにもめています)

一方中国では北京や上海などでスマートフォン呼び出しの様々な新たなタクシー業が流行し始めています。

そして2014年1月からタクシー呼び出しアプリの Didi(嘀嘀打車)にテンセントが出資し、傘下のWeChat(微信)から運転手と交渉したり、位置を知らせる事が出来るようになりました。(メッセージアプリに代表される無料電話や無料メッセージサービスは便利ですね)また決済もテンセントの決済の仕組みをWeChat(微信)を通じて行えます。(WeChat Payments(微信支付))

2月7日付けの日経産業新聞まで取り上げる次第ですから中国では、一つのブームになっています。この一二年の現象です。そしてWeChat(微信)の会話と支払い機能の活用で一層利用が進み始めています。

 

日本では六本木にUberが上陸していますが、既存のタクシー業界の一部が協力しています。お陰でマスコミも取り上げず、殆ど話題になりません。(有難い規制のお陰で流石に白タクはありません)何故新サービスの立ち上げは中国が先なのでしょうか?

WeChat(微信)を見れば判りますが米国サービス業のスターバックスや消費財産業のナイキは、中国でWeChat(微信)を活用してメッセージサービスのマーケティング利用を行っています。スターバックスは2013年―2014年に日本の店舗数を中国が追い抜く勢いですが、それに乗じてWeChat(微信)を利用したマーケティングを実施し、そのノウハウを米国のメッセージサービスに持ち込むつもりです。何故日本のLINEでは無いのでしょうか?

 

中国社会は共産党による土地などの規制は市場経済の邪魔になる一方、著作権やタクシー規制などの細かな規制は確立しておらず、逆に自由に活動ができます。社会制度が未確立で柔らかい面(西部劇のようなフロンティア)が相当残っています。その結果、ネットサービス型タクシー業のような新たなサービスはどんどん成長します。ある意味で社会が固まっていない分柔らかいと言えましょう。

 

一方日本は「重箱弁当」とか「盆栽文化」と言われるほど「役所の規制が網の目」ように張り巡らされており、スマート工業社会に適応した新サービスが立ち上がりにくい状況にあります。その結果、市民社会が確立し過ぎており、規制でがんじがらめの為、廃業率が高く起業などの開業率は低く抑えられています。まるで徳川時代の「生類憐みの令」がネットサービス型産業の発達を阻止しているイメージです。インターネットの薬販売も同じですよね。

 

徳川幕府のような国内の古い規制(工業社会の規制)を何とかしないと日本は嘗ての清国のようになり、東アジアではスマート工業社会の明治維新は中国が達成しかねません。

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<出所:http://thebridge.jp/>

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