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テレビのデジタル化がドライビングフォースとなり、全ての情報メディアが一旦、収縮する時代の羅針盤

ネストラボ(スマートホーム用温湿計開発企業)が買収される相手にアップルでは無くグーグルを選んだ訳!!

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CES2014はモノのインターネットの時代(ハードウエア機器の上にネットの茎が生え、ソフトウエアの作りだすサービスが価値を生む時代、モバイルなどによりモノ同士がドローン(一匹の蜂)として自由に繋がる時代)の到来を世界に告げました。1970年の米国家電ショーで録画機が登場し、ショーの雰囲気ががらっと変わったのに匹敵する変化でした。全体的なテーマが多様な領域に分散され、共通点が「モノのインターネット(スマート革命)」と言う点です。

 

さてその一環としていよいよスマートホーム(スマート家電)がサービスの主役の一つに登場します。その直後衝撃的な発表が行われ、米国では話題騒然なのがスマートホームの入り口となる温度計と湿度計、煙検知センサーを開発したネストラボをグーグルが32億ドルで買収した点です。ネストラボの製品は月間4万台―5万台コンスタントに売れているそうです。

 

ネストラボは元アップルのトニー・ファデルさんとマット・ロジャーズさんにより約2年ほど前に設立されました。ファデルさんは有名なIPodの開発リーダーです。その為ネストラボの運営はアップル文化が色濃く、いずれはアップルが買収するだろうと予想されていました。しかし結果はライバルのグーグルが買収しました。

 

では何故アップルでは無くグーグルが買収したのでしょうか?アップルはスマートホームに興味が無いのでしょうか?

 

その理由はファデルさんとアップルとの人間関係の確執にありました。アップルの有名デザイナーであるジョニー・アイブさんと肌が合わなかったそうです。また既にアップルを去ったスコット・フォーストールさんとも合いませんでした。またネストの開発者の大部分はアップルから来たエンジニアだと言われています。その中にはiウオッチの開発メンバーもいるそうです。

 

ビジネスインサイダーの記事などが詳細に伝えていますが、アップルとネストラボは近親憎悪の関係にあり、その結果、グーグルによる買収に落ち着きました。これでグーグルはスマートホーム進出において一歩リードしたと見られています。

 グーグルのラリーページCEOと元アップルの二人

Nest

 <出所:ギガオム>

Nest11

<出所:ビジネスインサイダー>

★★ For Google, a Toehold Into Goods for a Home (NewYorkTimes)

 

★★ Why Didn't Apple Buy Nest? A Feud Involving Jony Ive Could Have Something To Do With It

★★ Nest Gives Google A Head Start On The Future Of Hardware

★★ The winners and losers in Google’s acquisition of Nest

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