ポストグーグルテレビを唄うスマートテレビ時代が始まった!!
2013年グーグルがクロームキャストを出し、同時にグーグルTVと言うブランド名をはずしはじめました。そしてCES2014ではLGがWebOSTVを、パナソニックはファイアーフォックスOSを使ったスマートTVを発表・展示しています。日本のNHKさんも2013年秋からHybridcastのサービスを開始しています。欧州のHbbTVもHTML5には相性が良いと言われています。これらは一言で言えばHTML5陣営の動きです。各メーカーはHTML5と言う共通アプリを活用しながら同時に自社が選定した多様なOSを活用して独自性を出そうと言う差別化戦略です。
一方中国のハイセンスはアンドロイトTVVidaa(デザインはカナダ企業)を中国でヒットさせ、余勢を買って米国での販売に踏み切りました。アンドロイドテレビの特長は悪名高いキーボード利用などグーグルからの縛りが外れ、各メーカーが自由にスマートテレビを開発できる点です。
セットトップボックスのロクは中国メーカーと組んで大きな画面パネルの付いた本格版のロクTVを発表しています。(CES2014で展示)
明らかにスマートテレビは「ポストグーグルテレビの時代」が始まっています。
しかしその方向性は混沌としています。
さて大きなポイントはアップルが何時独自のスマートテレビ本格版を出すかにかかっています。アップルTVの本格版は今年の秋か来年出ると考えられていますが、その為の大きなポイントは米国における「番組提供義務のインターネットへの拡大時期」でしょう。これまで様々な有料テレビの業界の中(CATV、通信キャリア、衛星テレビ)では一種の独占禁止法である「プログラムアクセスルール(番組提供義務)」があり、その為適正な料金を支払えば、どの有料テレビ業者でも気に入った番組を放送する事が出来ました。しかしそれはインターネットには適用されていませんでした。これがインターネット放送化が遅い理由です。しかしここに来て米国議会でも番組提供義務のインターネットへの拡大法案の審議が始まっています。前回同様の議論が湧き上がったのは衛星テレビの拡大時期でした。
さてソニーが2014年後半にはオーバーザトップTVサービスを開始するとCES2014で発表しています。この動きを見ていると早晩、番組提供義務はインターネットに拡大され、その結果、有料テレビも含むオーバーザトップTVサービス(インターネットでのライブ放送とオンデマンド放送)が一挙に拡大します。アップルはこのようなエコシステムの成熟をじっくり待っています。しかし昨年秋にはアップルもテレビ業界や家電メーカーからスタッフの採用を開始しており、2014年の秋頃までにはサービスの提供とそれに対応したスマートテレビ=アップルテレビが整うと考えられます。
アップルテレビの本格版(パネル付き版)が出ればその評価如何によってスマートテレビの混沌時代が終焉し、方向性が決まります。大したことなければHTML5陣営が勝つでしょう。またアップルTVが売れて評判となればアンドロイドTVが脚光を浴びるでしょう。
スマートテレビはサービス支配論理の視点から考えましょう。
A first look at the new Hisense Vidaa smart TV(動画)
韓国LG電子のWebOSTV
パナソニックの4Kテレビ、ファイアーフォックスOSを使う方向
The Panasonic Life+Screen AX800 Series 4K television, as seen in Las Vegas
<出所:ビデオネット>
アンドロイドテレビVidaa(中国ハイセンス)
<出所:ギガオム>
ハイセンスとZTEが作るロクTV
<出所:http://sitesetter.blogspot.jp>
★★Not one new Smart TV OS but two make their debut in Vegas
★★ In a post-Google TV era, Hisense takes a first stab at defining Android on TV