東京に上陸したアバー(UBER)は何を変えるか!!?
今年の11月26日から東京では黒いハイヤーが見られるようになっています。六本木界隈などでは既に数台走っています。このタクシーは手を挙げても止まりません。何故ならスマートフォンのアプリからハイヤーするネットサービス型タクシー業だからです。サービスの活用にはクレジットカードの登録とスマートフォンアプリが必要です。配車依頼の後乗車や宅配を依頼できるサービスです。領収書はスマートフォンに対して電子領収書が発行されます。
このUBERのような言わばネットサービス型タクシー業の登場は米国同様既存のアナログ型タクシー業界に風穴(創造的破壊)をあけようとしています。既に世界22カ国でサービスを開始していますが、11月に日本でひっそりと実験的なサービスを開始しています。基本料金が100円ですが最低料金は800円だそうです。
UBERはシェア―の経済とかライドシェア―と言われているようにプロシューマー型の運転手や車、元々白タク要素が強いサービスであると考えられています。スマート革命の進展の中で登場した「サービス支配論理」の要素が強いタクシーサービスと言えましょう。
今シアトルでは既存のタクシー業界も巻き込んで市議会で新しいサービス(UBERとライバルのLYFTの二つ)を認可するかどうか大論争が起こっています。既存のタクシー業界への新規参入になるため反対が起こったり、一方ニューヨークなど一部の地域では既存のタクシー業界と提携するなどスマフォの無料メッセージアプリ、無料電話と通信キャリアの関係に近い騒動が起こっています。
日本では京都の有名なタクシー会社エムケイや個人タクシーと提携してサービスをしています。(一部米国のようなシロタク的な要素はありません)UBER自体は旅行事業の免許を取得しています。
この手のネットサービス型タクシー業の展開はUBERのような形態以外でもGEなどの産業インターネットやM2Mの構想を当てはめれば、トヨタのような自動車会社によるタクシー用の車販売後のGPSやインターネットを利用した配車の効率化サービス、効率的なナビサービス、果てはタクシーの自動運転支援などが考えられます。UBERの日本上陸は国内のタクシー業界全体、また自動車メーカーのネットサービス型タクシー業化、ネットサービス型製造業化を促進するかもしれません。当然、M2Mを志向するITベンダーにとってもサービスチャンスですね。
UBERの黒塗りタクシー
<出所:UBERジャパン>
★★ひっそりと開始した“黒船”配車サービス「Uber」に乗車
★★Uberが東京で「ソフトローンチ」、いきなり六本木界隈を走りだしていた!