ロボット(グーグル)、無人ヘリ(アマゾンのドローン)は3Dプリンター、3D自動編み機、自動運転のロボットカーと同じ流れ、台頭するネットサービス型製造業とスマート工業社会
メーカーズと呼ばれる3Dプリンター関連の書籍を書いた元ワイアードのクリス・アンダーソンさんは3Dロボテイックスの創設者でもあります。彼は3Dプリンター、無人ヘリ(ドローン)、ロボットと現在注目されている全てに絡んでいます。
さてここ数日でアマゾンによるアマゾンエアー(無人ヘリ機宅配)やグーグルによるロボット進出が立て続けに話題となっています。直接のきっかけは下院の要求によりFAA(米国連邦航空局)が2015年から無人ヘリ機の商業利用を解禁するルールを作ると9月に発表したのに対してアマゾンのCEOであるジェフ・ベゾスさんが反応し、無人ヘリ(アマゾンのプライムエアー)を発表しました。それがグーグルによるアンディ・ルビンさんをリーダーとしたロボット研究の唐突な発表と言う連鎖を呼んでいます。グーグルのロボット研究は無人運転の波を自動車業界全般に波及させたグーグルカーに触発されています。
無人ヘリ宅配もアマゾンだけではなく郵便公社(UPS)やドミノピザも参入意図を発表しています。(面白いのはクリス・アンダーソン氏が「危ない」と反対している点でしょう)
ドローンと呼ばれる無人ヘリや無人機の商用利用は米軍がイラクやアフガニスタンで活用している無人機のビジネス応用として研究が進み、実用段階に近づいています。2013年春のメアリー・ミーカーさんも取り上げていました。
このように俯瞰的に見るとロボット(グーグル)、無人ヘリ(アマゾンのドローン)、3Dプリンター、3D編み機、自動運転のロボットカーは全て同じ流れであり、いよいよインターネットに支援された「ソフトウエアがモノを作り、モノを動かす時代」がやってきたのかと感慨を新たにします。モノの上でネットに支援されたソフトウエアがサービス価値を生み出すスマート工業社会、ハードウエアの価値よりソフトウエアによるサービスの価値を重視するネットサービス型製造業の時代が幕を開けます。個人、スタートアップ企業から大手企業まで、消費者インターネットから産業インターネットまでこの波は産業界全般を飲み込み始めています。
その中にグーグルに買収されたロボットベンチャー企業の日本発のシャフトが入っているのは喜ばしいことです。
Introducing the Domino’s DomiCopter!
元カールツアイスのロボットエンジニアのアンディ・ルビンさん(現グーグル)
<出所:ニューヨークタイムス紙>
<出所:テッククランチ>
ドミノピザの無人ヘリによる宅配実験
<出所:CNN>
★★Domino's tests drone pizza delivery
★★Google Puts Money on Robots, Using the Man Behind Android
★★Preflight Turbulence for Commercial Drones