フォックスコンも米国工場建設発表、アメリカ工業の再生の幻想が支持される訳、光る早稲田での議論
11月25日(月)には早稲田大学小野講堂でマイクロソフトの砂金さんとビートコミュニケーションの村井さんにお越し頂き、スマート革命(スマート工業社会やネットサービス型産業)とアプリ開発支援の為のスタートアップ企業の支援、更に起業や社内のソーシャルメディアについて熱く語って頂きました。
その中で砂金さんはマイクロソフトなど米国企業による保守的な日本パッシングの傾向を指摘され、村井さんは「アップルやアマゾンなどネットサービス型産業の生産性が高過ぎて米国の失業率が高止まりしており、これがオバマ政権の最大の悩みになっている。これは明治期の武士の失業と同じ現象だ」と指摘されていました。若いころからスマート革命に深く関わっているお二人の話はとっても面白いし、迫力がありました。こう言った国際的な視点で議論が出来るお二人は凄いですねえ。
確かにスマート革命(モノのインターネット、M2M)は、生産性が高過ぎ、アップルやグーグル、アマゾンが高い生産性で稼いでも工場は中国に移転し、また書店のボーダーズ、DVDのブロックバスター、家電のサーキットシティが倒産し、ベストバイやウオルマートも悩まされています。生産性が高過ぎて既存の産業や工場からの失業者を吸収できない状況が起こっています。
正にスマート革命の進行は明治維新で武士が失職し、肥後藩で起こった神風連の乱や薩摩の西南の役に匹敵する状況を米国で生み出したと言う訳です。日本でも家電崩壊に伴うリストラなどがそれに相当するでしょう。
そのような状況下でBCG(ボストンコンサルティンググループ)などが2年前に米国製造のルネッサンスと言うレポートを出し、アップルやグーグルも米国内で一部工場を立ち上げ、”MADE IN AMERICA”を強調し始めました。
その影響が広がり始めています。
グーグル傘下のモトローラもスマートフォンのMOTOXはアメリカ製です。
そしてアップルの工場であるフォックスコンがペンシルバニア州に工場を立て始めています。”MADE IN AMERICA”の動きに台湾のフォックスコンも巻き込まれたと言う見方が出ています。(アップルの「カリフォルニアにおいてアップルがデザインしたスマートデバイスと言うスローガンも響きますね。)
経営紙フォーブスなどの記事は米国製造のルネッサンス=米国内生産の再生は一部を除いて幻想であり、政治的なプロパガンダ、マーケティングのイメージアップ戦略だろうと述べています。
早晩、日本もこうなるでしょう。
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スマート革命で全ての産業が新産業に飲みこまれて行く!!
明治期も武士が大量失業した!!
<出所:ビートコミュニケーション村井さん資料>
左村井さん、右砂金さん
<出所:日本ナレッジマネジメント学会>
アメリカではフォックスコンなどが工場を立て始めた!!
<出所:ビジネスインサイダー>
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