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テレビのデジタル化がドライビングフォースとなり、全ての情報メディアが一旦、収縮する時代の羅針盤

全ての道はアマゾンに通じるクラウドサービス(AWS)が支えるネットサービス型産業時代の始まり

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 アマゾンがラスベガスで開催したアマゾンウエッブサービス(AWS)のannual developer conference re:Inventには約9千人が参加しました。

そこでベゾスCEOは「AWSサービスの売り上げが現在、約700億ドルのネット通販を抜く可能性」を示唆したそうです。(モルガンスタンレーの予測では2022年には300億ドル(2013年現在では30億ドルの規模と予測)に成長するとされています。と言うことはもう少し先でしょうか)

 

AWSは競合他社14社(2位以下)の合計の5倍のサーバー能力を持つとされています。

 

最近、企業の大きな課題となっているWindowsXPの問題解決の為に処理をサーバー側(クラウド側)で動かすdesktop-as-a-service businessまで提案されています。ゲームや映像のグラフィック処理もサーバー側(クラウド側)で動かす事が出来るとされています。

 

アマゾンのウエッブサービス(AWS)が一人勝ちな理由は、ギガオムが分析しているようにIBMやマイクロソフトなどが確立された大手企業を顧客ターゲットにしているのに対し、アマゾンはドロップボックスやネットフリックスのようなスタートアップ企業をターゲットとし、そのニーズに合わせているが故にコスト面、サービス面、アジリティ面から抜群の競争力を確保したと考えられます。

 

産業を動かすエンジンがハードウエア(モノ支配論理)からソフトウエアが作り出すサービス支配論理へと移行する中でアップルやGE、コマツに代表されるネットサービス型製造業、自動運転を実現するネットサービス型自動車産業、日本テレビのJoinTVのようなネットサービス型放送業、お店にWiFiを張りまくるスターバックスのようなネットサービス型小売業などの時代が到来しています。(工業社会からスマート工業社会への移行)

 

その中でネットワークは従来の金融に代表される各社独自のプライベートネットワーク(専用回線の利用)の時代からパブリックネットワーク(公道としてのインターネットの利用)の時代がやってきています。

 

全ての道がローマに通じるクラウドコンピューティングの時代は、全てのサービスがアマゾンに通じる時代に替わるのでしょうか。

いよいよアップルに替わる新しいビジネスモデルやエコシステムを提供し、勝ちを収め始めたアマゾンに注目です。

AMAZONREINVENT

 <出所:ギガオム>

★★From desktop-as-a-service to real-time data streaming, Amazon dominated the week in cloud

★★ New startup economics: Why Amazon (web services) and Dropbox need each other

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