スマート革命とネットサービス型製造業時代の到来、サムスンのアプリ開発者会議の結論
サムスンのアプリ開発者会議が10月末に実施されました。グローバルにスマートフォンで首位、スマートテレビで首位のサムスンですが、スマート革命(あらゆるモノがインターネットに繋がる時代)の到来に対処するため、従来のパートナー企業だけではなく、個人や小さなベンチャー企業も巻き込みアプリの開発を本格的にクラウドソーシングし始めています。サムスンのアプリ開発者会議の特徴はマルチプラットフォームであり、iOSあり、アンドロイドあり、ジャバ言語やC++、テレビの為のHTML5もあると言った具合です。まずはスマートデバイスとテレビとの多様な連携から始まり、次は冷蔵庫や洗濯機、調理器などのスマートハウスが対象だそうです。11月18日には欧州で開発会議を実施するそうです。
スマートテレビの場合にはSDK5.0を使えばスマートフォン側で番組タイトルの自動認識が出来るそうです。
実際のマルチスクリーン事例はパンドラのCEOが登場して説明していました。テレビ側がHTML5、スマートフォン側がアンドロイドとIOSのネイティブアプリでの連携の事例です。部屋に入るとペアリングしているスマートフォンのアプリをスマートテレビ側が自動認識して音楽や映像を引き取って表示します。
開発者会議を終ったばかりのサムスンの米国ソリューションセンターのササキさん(SVP and Head of Samsung Media Solutions Center Americ)は、GigaomのRoadmap conference において「素敵な可愛いハードウエアだけでは駄目でサービスが重要だ」と述べています。判り易く言えばサムスンはアップルのようなサービスでも稼ぐ「ネットサービス型製造業」を目指すという意思表示です。
「ネットサービス型製造業」に関してはサムスンのような消費財産業だけでは無く、GEや日本のコマツなど重工業、生産財産業もM2Mとか産業インターネットの形で出ようとしています。重工業では故障診断や故障予防、タクシーの効率配車などのインターネットに繋がった機器販売後のサービスで稼ぐメーカーを意味します。
元々はアップルが作り上げたモデルですが、今やそれが全産業に広がり始めています。米英で盛んに議論されている第三次産業革命はネットサービス型製造業がスマート工業社会をもたらすのでしょうか?
サムスンの各種SDK
Samsung_Knox_SDK() (B2B applications)
Samsung_Mobile_SDK()
Smart_TV_SDK()
Samsung_ChatOn_API()
http://www.samsungdevcon.com/
http://developer.samsung.com/home.do
サムスンの開発者会議で大活躍の米国サムスンのササキさん
(SVP and Head of Samsung Media Solutions Center Americ)