スマート革命のエコシステムを支える仕組みは、アップストア、アプリ開発者会議、コンテンツストア、スタジオ、クラウドファンディング!!
<序文>
モノのインターネット時代(スマート革命)が動き出し、全体のエコシステムを支える仕組みとリーダーシップの重要性が叫ばれて久しいです。(ワイドレンズのロン・アドナー教授ら)モノ支配論理からサービス支配論理への移行に当たって如何なるエコシステムが必要なのかが議論されて来ました。そしてモノのインターネットのエコシステムの仕組みに関しては消費者財の領域から、漸く全貌が見え始めています。
モノのインターネット時代に必要なのは以下の仕組みでしょう。
1、 アプストアによるアプリの販売と配布
2、 誰でも自由に参加できるアプリ開発者会議
3、 コンテンツストア
4、 誰もが自由に参加できるスタジオ
5、 プロシューマーや生活者から自由にお金を集める仕組み
この5つの仕組みを動かしてリーダーシップを取る企業がスマート革命の勝ち組だと考えられます。
モノのインターネットの時代はモノ支配論理(ハードウエアの価値優先)からサービス支配論理(ソフトウエアとネットワークが作り出すサービス価値優先)の時代へと移行します。その為には多様なアプリ、多様なコンテンツ、多様なサービスの仕組みが組織の内外から自由な自己表現によりアイデア(創造の経済)として出現し、お金の支援も含めて実現出来るエコシステムが必要です。参加するのはプロもアマも自由であり、特にインディーズやプロシューマー(ノマッド型個人)が自由に参加できる事が求められます。
そう考えれば上記の5つの仕組みは最低要件かもしれません。この仕組みの基本はM2Mなどの産業インターネットにも同様に引き継がれると考えられます。基本は飽くまでプロシューマーやインディーズと呼ばれる多様な草の根アイデアと起業などへの意欲の引き出しです。
<アップストアとアプリ開発者会議>
アップルが始めたアップストアとアプリ開発者会議ですが、グーグルIOやマイクロソフトのビルト、更にサムスン電子まで本腰を入れ始めています。組織の外の玉石混交の多様なアイデアを活用して、アプリとネットサービスの形態で多様なサービスが出来始めています。アップルとグーグルの例を持ち出すまでもなく、このリーダーシップを握った企業が勝ち組になります。
アマゾンアップストア
<出所:テッククランチ>
<コンテンツストアとスタジオ>
スマート革命では音楽、映像などフィルム、電子書籍などのコンテンツの作成のアイデアが、プロシューマーも含めて自由に開花する必要があります。その為、グーグルはロサンゼルスとニューヨークにスタジオを作りました。(尚、ニューヨークは来年)ここでインディーズに自由にコンテンツを作成してもらい、共に稼ぐ計画です。
ロサンジェルスのYouTubeスタジオ
<出所:nextweb>
<クラウドファンディング>
2008年の大統領選挙でオバマさんが活用した5ドル献金がクラウドファンディングの手法を大きくクローズアップしました。その結果、工業社会の資金調達を越える寄付型や購入型の資金調達を可能としました。ゲームや映画などから始まり、スマートデバイス、アプリなど多様なアイデアが様々な支持を得て起業がスピード感を持って可能な時代が来ています。
クラウドファンディングの成功事例 Ouya
<出所:テッククランチ>
米国のスマート革命を支える仕組みは非常に充実して来ました。まさしく創造の経済時代の到来ですね。