スマート革命と国の力、やっぱりXbox Oneも来ないのか、マイクロソフトの日本パッシングは既に日常イベント化
<序文>
マイクロソフトの日本パッシングが既に日常のイベントになった感が有ります。Windows Phoneが出ない点、タブレットのWindowsサーフェスRTの発売遅れや、オフィス365の生活者版が出ないなどの日本パッシングは既に取り上げました。今回は次世代ゲーム機兼スマートテレビのXbox Oneの話です。既に21カ国での発売が発表されていますが、日本は入っていません。北米、欧州、英国などが中心ですね。
マイクロソフトから見て結局「日本はスマートデバイス(スマート革命)活用の後進国」と言うことなんでしょうか。
アベノミクスの破壊力もマイクロソフトには通用しないようです。
未だスマート家電敗戦の総括を出せないハードウエア大国(モノ支配論理大国)の日本ではサービス支配論理は通用しないようです。新経済連盟に何とかしてもらわないとまずいですね。
引用 (エンガジェット記事より)
発売時期は世界21市場で2013年11月。本体価格は499USドル、499ユーロ、429ポンド。パッケージ内容は500GB HDDの本体と、標準の新 Kinect センサー、ワイヤレスコントローラひとつ、2週間の Xbox LIVEゴールド券。
引用終わり
★★Xbox One、アジア市場では2014年後半に発売。約1年遅れ。国内発売の時期は今後発表
★★マイクロソフト Xbox One は21か国で11月発売、499ドル。Day One限定版は実績付き
<出所:エンガジェット>
<最低でも一年遅れか?>
Xbox Oneはアジアの一部の国では2014年後半にでるそうです。但し日本は含まれていません。台湾、香港、シンガポール、韓国、インドが対象国として挙げられています。
日本でも出ない事は無いと思いますが、意思決定が後回しになっているのは事実です。
<クラウドゲーミングはPS4が独走?>
モノ支配論理からサービス支配論理へと移り変わる中でゲームもクラウドゲーミングと呼ばれるOTTからのサービスに変わり始めています。途中まで楽しんだゲームを何時でもどこでも多様なスマート機器で再開できる方式です。電子書籍のしおりのようなサービスがゲームでも本格的に開始されます。
その典型がガイカイを買収したソニーのPS4であり、E3の会場外展示で物議を醸した99ドルのアンドロイドゲーム機OUYAなどです。
当然、Xbox Oneもクラウドゲームを狙っています。(多少ソニーとは方式が異なりますが)
Xbox Oneが日本パッシングとなればアンドロイドゲーム機OUYAなども「右にならえ」となって、日本には暫く来ないと思います。影響が大きいですね。
<ハイブリッドキャストなどのガラパゴスに嫌気?>
Xbox Oneの特長はゲーム機を脱したメディアサーバーであり、マイクロソフト版のスマートテレビです。そしてマイクロソフトは80を超す世界中のテレビ局から Xbox One用のアプリを提供されています。
一方日本はIPTVフォーラムがHTML5に固執し、HNKのハイブリッドキャスト仕様を標準にしたてる動きがどんどん進んでいます。マイクロソフトから見れば「ローカルな動きが大好きな日本の有様」に嫌気がさしているのかもしれません。
<ガラケーの成功体験から抜けられないネット業界、家電業界>
パソコンを四畳半に縮退して、何もかも詰め込み、壁の中の花園を作り上げたガラケー文化から日本のインターネット業界は中々出られないようです。
その結果、衰退し始めた既存のSNS(ミクシィやフェースブック)に変わるスマートデバイスの上で花開き始めたメッセージサービスは、日本企業では無く韓国系2社(LINE、カカオトーク)によって担われています。こんな現象は日本だけです。電子書籍リーダーの調達に当たって楽天も日本企業では無く、カナダのコボを買収しました。
これは家電メーカーにも当てはまります。「生活者はオフィスと言うモノ=ライセンスがパソコンに入っていないと買わないからクラウドサービスのオフィス365は売らないでくれ」見たいなアプローチですね。家電メーカーのカラパゴス対応にマイクロソフトも嫌気がさしていると思われます。
アベノミクスの勢いをインターネットに繋げる為には、ガラケー発想を打破する、サービス支配論理への文化革命が必要なのかもしれません。
ガラケーで成功した日本のインターネット業界や家電業界は、かつて栄えた欧州のネアンデルタール人の文化のようにスマートデバイスと言う現生人類には勝てず、ほろびに到る過程を進み始めているのでしょうか。