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スマート革命とパソコンの未来、HP、エイスース、エイサーなど続々出るアンドロイド・ラップトップ・パソコンは成功するか!!?

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<序文>

 一人一台のパソコン+ブラウザーから一人が七台のスマートデバイスを時と場合により使い分けるスマート革命の時代が始まっています。今回注目するのは、Windows8の不調をきっかけにHP、エイスース、エイサーなどから続々アンドロイド・ラップトップが出始めた点です。IDCの調査ではグローバル市場での2013年の第一四半期にはパソコンの販売台数が14%下がっています。

 

果たしてグーグルの祝福すら受けていないアンドロイド・パソコンは成功するのでしょうか?

 

またマイクロソフトの運命は今後どうなるのでしょうか?

 

 

★★ASUS Transformer Book Trio発表、AndroidWindows 8デュアルOSタブレット / ノート

 

★★Acer all-in-one will run Android

★★ Android invasion on the PC

 

★★Android alters all: Now the PC?

 

★★ PCs hit by an ugly quarterly drop as Windows 8 flops

HPのアンドロイドパソコンSlateBook x2は非常に過激!!

HP's Android-based SlateBook x2. A Google OS laptop may not be that radical in an Android-centric mobile world.

HP's Android-based SlateBook x2. A Google OS laptop may not be that radical in an Android-centric mobile world.

(Credit: Hewlett-Packard)
<出所:CNET>


  エイサーの$40のアンドロイドパソコン、21.5インチの画面
The Acer DA220HQL AIO will be priced just above $400 at most resellers. Note: That's an Android -- not a Windows 8 -- screen.

The Acer DA220HQL AIO will be priced just above $400 at most resellers. Note: That's an Android -- not a Windows 8 -- screen.

(Credit: Acer) <出所:CNET>

 


Android タブレットとWindows 8ノートのハイブリッド製品 Transformer Book Trio(エイスース)





タブレット側とキーボードドック側にそれぞれ別のプロセッサとメモリ、ストレージ、バッテリーを搭載しており、合体時は第4世代 Core i7-4550Uプロセッサと1TB HDD のフル機能 Windows 8 ノートとして、ディスプレイを取り外すと Atom Z2580 の Android Jelly Bean タブレットになる製品
 (エンガジェットより引用)

<出所・エンガジェット>

<続々出るアンドロイド版パソコン>

 まずWindows8がパソコンでもタブレットでもタブレットとの比較では値段の問題もあり、販売に今一つ勢いが無い、その結果、全世界でパソコンの販売が前年割れと言う背景があります。(IDCは2013年第一四半期で14%減少と言っている)パソコンメーカーにはこれは死活問題です。またマイクロソフトが勝手に自社パソコン=タブレットのサーフェスを出したことに対する反発もあります。その結果、HP Dell Acerなどが売り上げと利益に苦しんでいます。


 そこで「アンドロイドをパソコンに搭載すれば売れる」と言うアイデアがメーカーから自然に出て来ました。

 

HPの例が典型ですがCPUの性能など細かな話を抜きにすればWindows 8-based Split x2.800ドルであり、SlateBook x2 Android "notebook".480ドルです。次第に普及するタブレットの時代に生活者はタブレットの延長線上にパソコンを見始めていると仮定すれば、アンドロイド・パソコンの採用は至って自然なことかもしれません。

 

そこで何が起こるかですが、アンドロイド版パソコンが伸びると見る米国のアナリストやテクニカルライターは、「生活者はタブレットの延長線上にパソコンを見る。そうなればマイクロソフトのWindows8版パソコンには行かないで生活者はアンドロイド版のパソコンを選ぶだろう」と言う判断です。これは丁度、「ミクシィがツイッターやフェースブックの仕組みを取り込み始めた。それなら直接、ツイッターやフェースブックを楽しめばいいんだ」と言った流れが国内に出来たのと同じトレンドが起こると言う見方です。

 

また現在のCPUなどの性能は横に置いておいてもタブレットとマイクロソフトWindows8パソコンの値段差の問題もあります。(HPの例は既に述べました)「タブレットにキーボードを付ければ、十分パソコンとして活用できる」と言う発想からロジテックなどはiPad用のキーボードを60ドルで販売しています。

 

 アンドロイド版パソコンを生活者用では無くビジネスで活用する場合には、ソフトバンクテレコムが主張するようにグーグルアップスを使えば大抵の文書類は作成できます。

 

アンドロイドパソコンが成長するだろうと言う見方には上記のような背景があり、それに大手のパソコンメーカーの一部が乗り始めたと言う訳です。

 

<マイクロソフトの力の減衰、市場占有率9割から将来、2割に減少?>

 CNETなどの記事でも様々な議論がありますが、一時パソコン市場の9割を押さえていたマイクロソフトはタブレットを含めれば将来、2割程度の市場占有率になるとの見方もあります。しかしスマートデバイス全体のパイが拡大する為、それで十分マイクロソフトは生き延びると言う見方です。

 

アンドロイドパソコン、更にグーグルの祝福を得たサムスンのChromebooks.がアマゾンでベストセラーになるなどWindows8への展開と言う大きな賭けをきっかけにマイクロソフトには逆風が吹き始めました。パソコンもゆっくりとアンドロイドの植民地に変わるのでしょうか?

 

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