スマート革命と社会常識への反抗、自動消滅写真と動画のスナップチャットのヌード写真がコピーされ、フェースブックなどに晒され大騒ぎに!!
<序文>
一人一台のパソコン+ブラウザー時代から一人が七台のスマートデバイスを時と場所によって使い分ける時代が到来し、ソーシャルメディアも大きな変化の時代を迎えています。
その中のひとつがスナップチャットでした。仲良しの知り合いに写真や動画をスマートフォン同士で配信し、視聴後(1-10秒内)に自動消滅する仕組みです。2013年2月には毎日6千万枚の写真が交換されていたスナップチャットは5月には1.5億枚が交換されるなどフェースブックに買収されたインスタグラムを遥かに凌ぐ勢いです。
視聴者の多くは女性ですが、なかには茶目っ気起こしてヌード写真などを知り合いに送る人々がいます。しかしそれが消える前にスード写真をフェースブックの特定ページに貼り付け始める人物が登場しました。ツイッターにも流れたようです。
物理的に仲の良い相手なら問題ないのでしょうが、ネットの知り合いとか昨日のパーティで知り合ったばかりの良く知らない対手を友達登録するとこういうことが起こりかねません。
確かに消える前に別のスマートフォンから画面のスナップ写真をとれば、どこにでも投稿できます。また写真や動画は一旦、受け手のメモリー上に存在するため、技術に詳しい人ならばコピーできない話ではありません。
無論、フェースブックは早速、違反として削除しましたが、米国のネットやマスコミは大騒ぎです。
メッセージサービスのアプリの中で急成長を遂げているスナップチャットですが、この騒ぎで参加者は増えるのか減るのかが見ものです。筆者は増えると思うのですが。
★★Snapchat Nudes Are Being Screenshot And Secretly Posted On Facebook
★★ Snapchat Leaked catches users with their pants down on Facebook
★★ Why I'm Not Worried That It's Possible To Undelete Snapchat Photos
★★ Snapchat's young audience fuels a growth streak
★★Snapchat Takes Its Place Among The Photo-Sharing Giants
<出所:フェースブックの投稿を筆者修正>
急成長するスナップチャット
<出所:ビジネスインサイダー>
写真のインスタグラムを凌駕しフェースブックに迫る勢い
<出所:ビジネスインサイダー>
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<出所:スナップチャット>
<インスタグラムを凌ぎフェースブックを追う展開に>
写真の投稿はフェースブックがトップであり、毎日3.5億枚の写真が投稿されます。しかしこれは約6.5億人のスマートデバイスからの参加者のものです。それをスナップチャットは追いかける展開であり、既にフェースブックが昨年買収したインスタグラムの4倍です。凄い急成長です。
<仕組みは簡単>
スナップチャットは知り合いの複数人を指定して写真や動画をスナップチャットのサーバーにアップロードします。サーバーから受け手に通知が行き、受け手全員が見た段階でサーバーから写真が削除されます。30日たっても受け手が受け取らなければ自動的にサーバーから削除されます。また受け手のスマートフォンのメモリー上で写真が開かれ10秒以内に消えてしまいます。
<ビジネスは広告>
既にタコベル(タコ酢風味の料理店チェーン)が広告を試し始めています。2013年中には開始されるでしょう。
<創業と創業者>
創業者は現在、22歳のエバン・スピーゲル氏です。スタンフォード大在学中の2011年にニューヨーク市長選の候補に関わるスキャンダル事件を見て思いつきました。本社はロサンジェルスの海岸にあります。
CEOのエバンスピーゲル氏!! ロサンジェルスの本社で
<さて問題は・・・写真のコピーか、社会の変化か?>
物理的な友達同士がプライベートな社交の手段としてヌードなど多少行き過ぎた写真や動画を交換する分には問題はないと思いますが、それでもセックステキストとの批判はついて回っています。(参加者の多数が女性だと言う事実が安心感を支えているのでしょう)
しかし送られて来た写真がフェースブックなどに投稿された、またそれを防ぐ決定的な手段が必ずしも無いとなるとやはり色々物議をかもすかもしれません。
しかし若者の「馬鹿をやりたい欲求」や「社会の常識を制約と感じる若い感性」を一定程度満たさなければ、ソーシャルメディアは存在価値が無いと言う見方も成り立ちます。この手のソーシャルメディアとしてはスナップチャットやスマートデバイスに強いタンブラー(ヤフーに買われ、ヌード投稿がある写真ブログ)があります。筆者は21世紀のスマート革命の時代がもたらしたこの手のネット上の新しいソーシャル風習に関しては、社会が受け入れる方向に動く可能性もあると思っています。
2004年に国内で台頭したミクシィは長期雇用制度が崩壊し、ITベンチャー企業が多数台頭する中、会社の枠を越えた新しい社交の時代を日本にもたらしました。スナップチャットやタンブラーなども21世紀型の新しい社会慣習として社交の社会変革を起こす可能性があります。新しいメディアが社会を変える訳ですね。
スナップチャットは早晩、日本にも上陸すると思います。
写真の投稿でフェースブックの向こうを張り始めたメッセージングサービス・アプリのスナップチャットはどこまで伸びるでしょうか?