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テレビのデジタル化がドライビングフォースとなり、全ての情報メディアが一旦、収縮する時代の羅針盤

スマート革命と自社生産、マイクロソフトによるノキアの買収話は消えたのか!!?

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<序文>

 ウオールストリートジャーナル紙に載った記事ですが、マイクロソフトがフィンランドの携帯電話メーカーである世界二位(古い携帯電話も含めた集計の場合、しかしスマートフォン単独では五指にはいらない)のノキアのデバイスビジネスの買収交渉を行い、20136月になって買収の直前に話は壊れたと報じています。(交渉の場所はロンドンだそうです)

 

価格面とノキアの戦略面が破談の原因だそうです。そしてノキアの株価は3.84ドルと低迷しています。(それでも2012年、昨年よりは50%も高いです)

 

記事は「マイクロソフトの狙いは、グーグルのモトローラ買収とそっくりだ」「自社ブランドのスマートフォンが欲しかったのだろう」と述べています。

 

しかしマイクロソフト、ノキア共に現状では勝ち組ではありません。従がってこの話は再燃するかもしれません。一方マイクロソフトとノキアのパートナーシップは想定されたほどの成果を上げるのに失敗しており、パートナーシップそのものが逆に破談になる恐れもあります。(WindowsPhoneはブラックベリーを抜いたもののグローバルシェアはわずか3.2%

 

  <出所:ハイテクレビューコム>

 

 <出所:PCワールド>

★★Microsoft-Nokia Advanced Talks Recently Broke Down

 

★★Microsoft-Nokia Advanced Talks Recently Broke Down

 

 

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<出所:ZDNET>

<モノ支配論理とサービス支配論理>

 モノ支配論理からサービス支配論理へと移行するスマート革命の時代には、ソフトウエアが作り出すサービスから自社ブランド・スマートデバイスの開発まで垂直統合モデル(アップル型のビジネスモデル)を作り上げるのが参照すべき基準になっています。またスマートデバイスは画面が小さい為、広告売り上げはパソコンやテレビと比べて多くないと言う見方が有ります。そうなればインターネット企業は、独自のスマートデバイスを販売して顧客を囲い込み、Eコマースで稼ぐ方向に向かうのは理にかなっています。またメーカーも自社スマート機器の上の独自のサービスの森を作り上げない限り勝ち残れません。

 

グーグルがネクサスフォンやネクサス7(タブレット)を出したり、アマゾンがキンドルファイア(タブレット)を出し、楽天がコボを買ったのもそういう流れで説明できます。サムスンやソニーも同じ方向です。

 

 

 

<発展途上国における戦略の違い>

 ノキアは発展途上国向けのアシャなどの製品にはWindowsを使うつもりはありません。こういう戦略面の対立が破談の原因との見方が有ります。そうなればマイクロソフトは独自のWindowsPhoneを作るかもしれません。

 

★★Stephen Elop explains why new Asha phones do not run Windows Phone

 

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<出所:http://wmpoweruser.com> ノキアのアシャ(右)は値段が安く、マイクロソフトのOSは無関係

 

<自社スマートフォンを出したいマイクロソフト>

 マイクロソフトは既にサーフェスRT(Windows RTサーフェスプロ(Windows8)などの独自スマートデバイスを出しています。しかしWindowsPhoneはノキアに任せて自社製品は出していません。(尚、XboxOneはマイクロソフトの自社製品です)

 

何とかしてグーグルが買収したモトローラ・モビリティのようなメーカー機能を手に入れたいのが本音かもしれません。XboxOneのように自由にスマートフォンをデザインすればアンドロイドやIOSに勝てると夢想しているのかもしれません。

 

しかしこの手の買収や提携劇はまだまだ続きそうですが、両社の関係は今後どうなるか混迷の一途ですね。

 

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