<出所:http://9to5mac.com>
2010年パソコン=トラック論でぶつかり合うジョブズ氏とバルマー氏
<序文>
IDCの新しいパソコンなどスマートデバイスの予測が発表され、以前の予測を修正し、2013年はラップトップとノートパソコンをタブレットが抜き、2015年には全パソコン出荷量をタブレットが抜くと予測しています。昨今のパソコン販売の急ブレーキ(2013年第一四半期には約14%減)を受けて従来の予測を一年前倒ししました。
昔、アップルの故ステイーブ・ジョブジスの予測に「パソコン=トラック論」があります。今回のIDCの予測で「パソコン=トラック論」が再度、注目されています。
WindowsXPのサポート終焉)(2014年春)により、この動きが更に加速されるかもPしれません。
<出所:http://9to5mac.com>
2010年パソコン=トラック論でぶつかり合うジョブズ氏とバルマー氏
<出所:エンガジェット>
<急増するタブレット出荷、下がるパソコン出荷>
IDCの予測によれば2013年のタブレットの出荷台数は、前年比59%増加の2億2930億台とされています。売れ筋は小さな画面だと予測しています。一方従来、前年比1.3%減少すると予測していたパソコンの出荷台数は、2013年には7.9%減少します。2015年には全体出荷数ででタブレットがパソコンを抜きます。(グローバルベース)
これは結構、保守的な予測であると思われます。
筆者は国内では既に前年比で30%も下がり始めたパソコン出荷は、もっともっと急速にパソコンの出荷は下がると思うのですが。
何故ならWindowsXPのサポート打ち切りとタブレットにロジテックなどから販売されている60ドル程度のキーボードを付加してグーグルアップスを上手く使えば、十分企業でもパソコンに替えてタブレットを活用できる気がします。
確かに記事にあるようにパソコンは一台635ドル、タブレットは381ドルであり、更に値段が下がると予測されています。アンドロイドなどタブレットが充実する中、今後は確実に価格差が効いてくるでしょう。
このあたりは国内でもソフトバンクテレコムなどが盛んに企業向けの営業しているポイントかと思います。
<ジョブズ氏のパソコントラック論>
2010年のallthingsDによるD8カンファレンスの席で当時のアップルのCEOであった故ステイーブ・ジョブズ氏は「iPadとマッキントッシュのカニバリ=内部での食い合い」について質問された時、パソコン=トラック論を唱えました。少し話を膨らまして説明すると、例えば自動車はまず米国の田舎において農家の為に使われた時、その形はトラックでした。しかしそのご工業社会になって都会で登場した自動車の形は商用車や乗用車でした。パソコンは田舎のトラックに相当し、タブレットは町の商用車や乗用車だと言う訳です。
アプリケーションのニーズやスマート機器の発達、社会への浸透の度合いに伴って機器の形は変わると言う例え話です。
そして田舎でもトラックで買い物に行っていた農家もトラックでは無く乗用車を買って買い物に行くようになりました。
そして乗用車や商用車と言うタブレットに食われるのはマックより寧ろトラック企業のマイクロソフトだと言い放っています。
企業内でも会計入力などのトラック的な業務にはパソコンは残るかもしれませんが、一般社員の利用には(安いキーボード付き)の乗用車的なタブレットで十分な時代が来る事を予感させるジョブズ氏の寓話です。
<乗用車、商用車時代のアプリの変化>
IDCの予想に基づくまでもなく一人一台のパソコン+ブラウザー時代から一人七台のスマートデバイスを時と場合によって使いこなすスマート革命が進行しています。その中で例えばグループウエアなどのパソコンとブラウザー=トラック思想に適したサービスは、今後大きな転換点を迎えると予測できます。
例えば先日もauのブースで「グループエアの置き換え相談がいっぱい来ています」「狙いはブラウザーベースの某社のサービスです」と言った話を筆者も聞いています。
オフィス製品に関して言えばマイクロソフトオフィス365は、ドロップボックスと同じ対応=スマート革命への適用を終えています。
一方グループウエアに関して言えば、パソコン時代に栄えたロータスノーツが、パソコン+ブラウザー時代に新たなサービスに置き換えられ、更にスマート革命でサービスの改変を迫られています。これは企業SNSなどにも当てはまります。
トラックの場合には小麦の収穫などがアプリでした。一方乗用車の上にはレストランや劇場、映画館訪問がサービスアプリとして乗っていました。
トラックの出荷が減り、乗用車や商用車が台頭する時代には、更なる変化が待っていると思われます。