スマート革命と特許権、アンドロイド陣営のピンチ(大幅コスト増)をもたらすか、「HTCとアップルの和解」!!
<序文>
青天の霹靂と各ブログが書いていますが、台湾のHTCとアップルの特許訴訟が突然、和解に終わりました。両社の間で10年間の特許の使用協定が結ばれたからです。その結果、アップルの矛先は当面、サムスン電子とグーグル(含むモトローラ)に向けられます。
但し、両社の和解内容の詳細は発表されていませんので、各ブログは色々な推測をしています。その中で注目すべきは「HTCとアップルの和解」は手放しで喜べない」「これは特許権支払いの負担が乗るアンドロイド陣営最大のピンチだ!!」と言う見方が出ています。常識的に考えればHTCはアップルに一定のライセンス料を支払うと見て間違いないでしょう。
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ライセンス料で稼ぐ時代と言う風刺漫画!!
<引用元:allthingsD>
★★HTC Deal Brings Apple Profit and Maybe a Blueprint for Other Android Manufacturers
★★Apple, HTC Settle Patent Dispute, Sign Licensing Pact
★★With HTC Patent Deal, Apple Is Going For Android’s Jugular
★★Does Apple’s HTC Agreement Indicate A Softening Of Its Approach To Patent Litigation?
<特許紛争でおされ気味だったHTC>
幾つかの地域でアップルに勝利しているサムスンと異なり、HTCはほとんどの裁判でアップルに押され気味です。そして米国FTC(公正取引委員会)によるHTC最新鋭の One X と Evo 4G LTE smartphonesの禁輸措置がHTCにアップルとの合意を促したと見られています。
無論、サムスンの米国における敗訴も大きな影響を与えています。
<マイクロソフトとアップルへのダブル支払いの負担の影響!!>
さて問題はライセンス契約の結果、HTCはアップルにライセンス料を今後10年間支払うことになるだろうという点です。(但し、詳細は不明です。)HTCは既にマイクロソフトにスマートフォン一台あたり5-10ドル支払っています。その上にアップルに対する支払いが上乗せされます。既にアンドロイドの活用は無料では無くなっています。
一方ウオールストリートジャーナル誌系のallthingsDには、押し並べて一台当たり6-8ドルをHTCはアップルに支払うことになったのだろうと述べています。
問題は恐らく米国裁判でアップルに10億ドルの支払いを命じられたサムソンも早晩、同様のライセンス支払いに追い込まれると言う見方です。そうなればアンドロイド機を製造している全世界のメーカーがアップルにライセンス料を支払わなければならなくなります。既に多くのメーカーはアンドロイド活用にあたり、マイクロソフトに一台5-10ドルのライセンス料を支払っています。例えば合計月額20ドルの支払いがアンドロイド陣営の収益に大きな影響を与え、中には撤退するメーカーも出るだろうと言う見方が成り立ちます。
さあどうなるんでしょうか?