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テレビのデジタル化がドライビングフォースとなり、全ての情報メディアが一旦、収縮する時代の羅針盤

地デジと共に成長を始めたデータ放送型インターネットテレビ!!

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<序文>

 2011年7月24日、東北三県を除いて日本は総務省の国策としてテレビのアナログ放送からデジタル放送への転換(地デジ)を実施しました。取り残された難民は30万世帯以下と見積もられていますが、まずは成功であったと言えるのでしょう。

その前後から在京テレビ局は「データ放送型インターネットテレビ」に力を入れ始めています。地デジはいわばハイブリッドカーから完全な電気自動車への移行であるため、これまで重石であったガソリンエンジン(アナログ放送)が無くなり、伸び伸びとデジタル技術を放送に使うことが出来るようになったと言うことでしょう。そこでまず地デジ技術に含まれるブラウザー機能を活用したデータ放送がインターネットのような外部情報を表示する手軽な手法として注目されている訳ですね。

筆者はこのトレンドを「データ放送型インターネットテレビ」の動きと見ています。そしてこの動きは本格的なインターネットテレビ時代への橋渡しとなるでしょう。

 

★★ 特集:地デジ完全移行まで1週間 進化続けるテレビ


 

<データ放送型インターネットテレビ>

 上記の毎日新聞によれば、日本テレビは、7月4日から放映を始めた深夜枠のドラマ「ピースボート」にデータ放送の双方向機能を活用して画面の下にツイッターを流し始めています。これはドラマでは初めての試みだそうです。

またNHKが8月6日と13日に放送する「双方向クイズ 天下統一」では視聴者は、戦国時代風のスタジオの出演者とともに架空の8カ国に所属し、データ放送の双方向機能を使って一緒にクイズに参加するそうです。またデータ放送を活用して視聴者自身のキャラクターを映し出すそうです。

またTBSは、8月27日開幕の世界陸上(韓国)の中継で、ツイッターによる視聴者の感想をデータ放送を通じて流すそうです。その他、画面の分割放送(マルチ編成)などデータ放送以外のデジタル技術を伸び伸びと使います。

 

筆者はデータ放送型インターネットテレビの次には、いよいよインターネットを公式な放送チャネルにする試みやテレビアップスの活用、ソーシャルテレビの活用が始まると見ています。特に国内で1千万台普及したと言われるスマートフォンや携帯電話を活用したニ画面方式のスマートテレビは、電波協会の規制も受けないため流行るでしょう。

 

<地デジ前後から放送局が動き出した>

 これまでインターネットテレビと言えばソニーやシャープのようなメーカーが動き、それが目立っていました。一方コンテンツを握る放送局の動きは殆ど表面化しておらず、いわば泣かず飛ばずでした。

しかし地デジを皮切りに筆者も参加したアナログ停波祭りなど多くの放送関係者や広告関係者が参加し、各局でも色々なインターネットテレビに関する社内啓蒙目的の講演会が開かれています。

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国内では政府や総務省などに地デジ以降のビジョンが無い傍ら、各局の現場は動き始めた感があります。無論、放送局の周辺もかなり動きが激しくなっており、来年春の東京スカイツリーの稼動に向けてダッシュし始めたと言えるでしょう。

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