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オフィスの机上電話を一掃するきっかけとなるのか?KDDIとスカイプの戦略提携、AUのスマートフォン進出

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<序文>

 2010年10月18日のKDDI新製品発表会でKDDIとスカイプの戦略提携とAUのアンドロイド・スマートフォン進出を発表しました。既にiPhoneではスカイプ対応アプリがダウンロードできる為、スカイプのスマートフォン活用自体はあまり新しくありません。しかしスカイプをアンドロイド対応スマートフォン上で携帯電話ネットワークで活用し、パケットではなく回線交換サービスで活用できるとのKDDI発表は結構、衝撃的です。この発表により筆者は、オフィスの固定電話が消え去り、社員が全員スマートフォンを持つ時代が実際に始まったと見ています。早晩、オフィスや場合によっては家庭からも固定電話は消え去るでしょう。

 

 

 

 

★★ スカイプとの提携、KDDIの将来に明るい材料となるか

 

 

★★ Can Skype Revive KDDI’s Fortunes?

 

<音声収入を捨てたKDDIと他社の追随>

 KDDI幹部の方が「禁断のサービス」と呼んだスカイプですが、多くの見方がそうであるように、従来の音声サービスを犠牲にしてデータサービスに賭けたと考えられます。理由はアンドロイドの導入とも連動して明らかです。時代遅れの音声サービスの一部を捨ててでもスマートフォンでの出遅れを挽回する為です。音声収入を捨てたKDDIのスカイプとアンドロイドの連動戦略が進めば、NTTドコモなども追随せざるを得ないでしょう。その時はグーグルボイスとか類似サービスをどこかが担ぐのでしょうか。

 

 

<スマートフォンの威力と高品位VOIPの時代>

 ビジネスと言う視点から言えば、大手メーカーなどでは嘗て社内を動き回る技術系社員が社内連絡用のPHSなどを持ち歩いていた光景が思い出されます。しかし次第にユニファイドコミュニュケーションが進み、構内電話がVOIP(ボイスオーバーIP)へと変化する中で携帯電話の代わりにパワフルかつ高価なスマートフォンが導入されれば、コスト削減、効率化の観点からは、明らかに机上の電話は不要になります。


しかしインターネット電話などは品質にうるさいIT部門や総務部門が導入をためらっていた経緯がありました。その理由は従来の固定電話や携帯電話と比べてインターネット電話は品質保証が無い為でした。

 

しかしスカイプとスマートフォンの組み合わせ、同時にKDDIによる電話網を使った回線交換サービスの保証と言うことになれば、品質にうるさい国内のIT部門や総務部門も早晩、スマートフォンを導入せざるを得なくなるでしょう。そして同時に固定電話は各社の机上から消える運命になると思います。既にフリーレイアウト制を実施している先進企業では、机上電話は消え去っていますが。

 

<未来のオフィスのイメージ>

 社員はスマートフォンを持って総務部が開発した電話帳アップスを立ち上げ、スカイプなどで音声やテキストを送って会話します。ビデオ電話も使われます。そしてお互いの人となりが知りたい時には、電話帳アップスから社内SNSの個人プロフィールを呼び出して確認します。


社内のIT企画部は社内SNS用のアップスを開発するでしょう。経理部は交通費振込み明細アップスを開発するでしょう。そして給料日には総務部が開発した給与明細アップスに支払い明細が送られてきます。それを家庭に帰ってお嫁さんに見せてしかられる訳ですね。机上にはスマートなパソコンはありますが既に固定電話はありません。

未来のオフィスはちょっと味気ないですかねえ。

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