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テレビのデジタル化がドライビングフォースとなり、全ての情報メディアが一旦、収縮する時代の羅針盤

USTREAMやニコニコ生放送を超えTBSの参議院選挙特番へと適用範囲が拡大を始めたソーシャルテレビ

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<序文>

 2011711日の参議院選挙は与党民主党の大敗に終わりましたが、TBSの参議院選挙特番では画面の上にソーシャルストリームが流れていました。ソーシャルストリームは視聴者からのツイッターとEメールと識者インタビューの要約がバランスされていました。2009年の日本テレビの衆議院選挙放送「NewsZero」ではデータ放送を活用して視聴者投稿を流していましたが、今回はツイッターをその一部に活用したと言うのが特徴です。

インターネットの情報と放送を同一画面でマッシュアップするコネクトテレビ(グーグルテレビを含む。)の中で欧米では盛んに議論されているソーシャルテレビが日本でも次第に普及を始めています。

 

 ★★ データ放送画面にTwitterのつぶやき TBSの参院選開票特番で

   

ustreamは一部に過ぎないソーシャルテレビの活用>

 

 2009年の米国大統領就任式以来、ソーシャルテレビの実践的な注目はインターネット上のustreamなどに集まっていましたが、一方カレントテレビやサムソンやソニーなどが採用したヤフーコネクトテレビ、欧州のHbbTVCATV業界、ゲーム業界などではテレビとソーシャルストリームやマイクロコミュニティなどによるソーシャルテレビの活用(研究と実験、そして既に実装)が始まっています。

 

インターネット上でustream+ツイッターでソーシャル視聴するという方式はそう言った全体の流れのほんの一部にしか過ぎません。(詳細は拙書参照ください。)

 

★★ Ustreamと超テレビの時代

 

<何ゆえ欧米はソーシャルテレビの議論が盛んなのか>


★★ ソニー、ネットTVで反撃

 

引用

 これまでも、日本の電機メーカー各社は薄型テレビの多くの機種にネット接続機能をつけてきた。ただあくまでも「おまけの機能」という位置づけだったた め、わざわざネット回線をつなぐ人はほとんどおらず、ネット対応テレビを持つ人のうち、接続率は1割にも満たないと言われる。

引用終わり

 現在、完全デジタル移行を踏まえた欧米でのテレビを巡る議論は四つあります。


1)3Dテレビ

2)マルチプラットフォーム(スマートフォン、PC、タブレット、カーナビなど)

3)コネクトテレビ(インターネットとのマッシュアップ)

4)ソーシャルテレビ(ツイッターやフェースブックによる共同視聴を含む。)

 

欧米ではテレビ番組のタイムシフト、デバイスシフト(その結果としてのロケーションシフト、)が加速しています。デバイスシフト(動画視聴デバイスの多様化)は日本でも同じですが、タイムシフトに関しては欧米で普及している見逃し放送の普及格差が大きいと思います。欧米ではプライムタイムの大部分のドラマなどが一定期間、無料で視聴できます。これが欧米の視聴におけるタイムシフトをライフスタイルとして確立させました。

一方日本では最初から見逃し放送が有料だった為、ライフスタイルとしてのタイムシフト型の普及が遅れています。その結果、欧米では見逃し放送を高品位なテレビで見たいと言うニーズが高まりコネクトテレビやグーグルテレビ開発への動機付け需要となり始めています。

 

そして見逃し放送も含めてテレビを見ながら知り合いと会話をしたいというニーズが出現しています。

 

コネクトテレビの時代になればツイッターで会話をしながらテレビを見る時代が本格的に登場します。またテレビの放送もUsteramなどを通してインターネット放送される時代が来るでしょう。そして視聴機器はパソコンやテレビだけではなくタブレットやスマートフォンなど多様な機器が活用されます。それら全てにソーシャル視聴は関わるでしょう。

 

 欧州の通信標準化委員会から発表されたHbbTVの仕様

 

 

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