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テレビのデジタル化がドライビングフォースとなり、全ての情報メディアが一旦、収縮する時代の羅針盤

電子雑誌も次世代のコネクトテレビもコンテンツとアップスの組み合わせの時代

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<序論>

 

 iPhoneiPad、アンドロイドスマートフォン、アンドロイド多機能端末など電子雑誌への動きが欧米で急です。またアンドロイドテレビなどインターネットに接続する次世代のコネクトテレビも注目されています。日本国内では電子雑誌までは届かなくても電子書籍への動きが急な一方で見逃し放送の普及の遅れている為、コネクトテレビへの動きは、ひそかに静かに進んでいますが。

両者に共通するのは「コンテンツとアップスの組み合わせ」と言う視点でしょう。

 

<電子雑誌のコンテンツはアップス勝負>

 

 最も典型的な事例はスポーツイラストレーテッド社の電子雑誌ですが、米国では雑誌の電子版の発行が始まっています。例えば米国の女性誌などで知られるハーストは、2010年7月8日にiPad用の電子雑誌を発行開始し、既に12,000件のダウンロード販売に成功しています。

 

★★ コンテンツと比較しアップスが重要性を増す電子雑誌、ハーストの事例


スポーツイラストレイテッド社の場合も同様ですが、ハーストが電子版はアップスにより、色々な特徴を出すなど味付けを強化しています。 写真のフリッカーにアクセスしたり、動画を見せたり、雑誌のエクスペリエンスを保ちながら、アップスでビジュアルタグを付けるなどアップスを差別化要因に活用し始めた点が特徴でしょう。

面白いのは雑誌の各号共その号特有のアップスを開発し提供している点でしょう。明らかにアップスとコンテンツの抱き合わせ販売で電子雑誌が構成されています。

 

<コネクトテレビもアップスと番組の連動が始まる>

 欧州のインターネット接続テレビの標準規格であるHbbTVHybrid Broadcast Broadband TV)やヤフーコネクトテレビなどでは、番組連動のアップスが構想されたり、企画されています。例えば先のFIFAワールドカップに際しては、ヤフーコネクトテレビは、サムソンと数日遅れてソニー用にワールドカップ専用アップスをリリースしています。選手の過去のスコアなどが表示されるアップスですね。またHbbTVでは、番組連動型アップスや非連動型アップス、端末独自アップスなどが仕様にはいっています。番組連動型アップスの場合には電波の番組と仕組み的に自動連動されたアップスの立ち上げなども構想されています。

 

<アップスとコンテンツで稼ぐテレビメーカー>

筆者もコネクトテレビやアンドロイドテレビのセミナーを行いましたが、そこでメーカーの方々と色々話をすると「21世紀のデジタルテレビはコピー機のようなビジネス」かなと思います。殆ど利益の出ないテレビ機器を販売して、アップスとコンテンツの販売で稼ぐと言うのは、原価に近いコピー機のレンタル販売の一方、コピー用紙で稼ぐビジネスと同じですね。インターネットで言うフリーミアムに相当します。

全く面白い時代になってきました。

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