ソーシャルテレビのビジネス編書籍「Ustreamと超テレビの時代」のご紹介
書籍「Ustreamと超テレビの時代」をご紹介させて頂きます。
筆者が書いた「Ustreamと超テレビの時代」は実務操作編の対極にあるマーケティングなどのビジネス編です。2010年6月25日にインプレスジャパンから発売します。
Ustreamやニコニコ生放送に代表されるソーシャルテレビは、約1年半ほど追いかけたテーマですが、2010年から日本でもやっと部分的に注目され始めました。Ustreamに関してはソフトバンクから高度なマニュアル本が新書の形式で出ており、良く売れています。またこれからカメラ操作などを詳しく述べた多数の実務編が雨後の筍のように出る兆しです。
そこで筆者は差別化を考えてソーシャルテレビのビジネス編(海外事例を中心にマーケティングやビジネスモデル、メディアの転換の歴史と社会変革など)を出版することにしました。
本書でも取り上げたコネクトテレビの構想である欧州の次世代テレビプロジェクトのHbbTV(Hybrid Broadcast Broadband TV)は、次世代テレビを以下のようなすべてに対応する構想として考えています。(この延長線上にコネクトテレビで騒がれているアンドロイドテレビがあります。)
1、 マルチチャネル・・・・電波であれ、インターネットであれ、チャネルがどこでも
2、 マルチプラットフォーム・・・・テレビであれ、パソコンであれ、スマートフォンや
ゲーム機であれ、どんなプラットフォームでも
3、 マルチプロデユーサー・・・・コンテンツ製作者がテレビ局のようなプロでも
草の根放送のようなアマチュアでも
4、 マルチビューイング・・・・・視聴形式が、パブリックな共同視聴でも
マイクロコミュニティの共同視聴でも
個人でも
5、マルチタイミング ・・・・・・ライブでもタイムシフトでも
その中で視聴形式として前提となっているのがソーシャル視聴(共同視聴)な訳ですね。
そう考えるとUstreamやニコニコ生放送は、こういった動きの流れのひとつと言うことが判ります。そしてグーグルとソニーのアンドロイドテレビもこの流れの中から出現しています。
さて本書はマーケティングとしては、約30程の米国を中心とした事例を載せています。スターバックスやハンバーガーショップのカールスJR、ペプシコーラやバドワイザー、インテル、オラクルなど多彩です。(取り上げた活用サービスはUstreamとライバルのLivestreamTV、JutinTV、メディアフレンズ、スプラッシュキャストなど一杯あります。)
また米国で盛んな社会貢献マーケティングとソーシャルテレビの関係も載せています。米国で注目されている仮想ギフトや仮想商品などマイクロ取引との組み合わせ事例も載せました。
英国BBCや米国CBS、CNN,NBC,ABC放送の取り組み姿勢、YouTubeの戦略、日本の日本テレビやNHKの独自のソーシャルの実証実験も取り上げました。フォックステレビの立ち上げたHuluによる見逃し放送への適用、Xboxライブによるアバター形式のソーシャル視聴なども取り上げています。見逃し放送の個人視聴時に「共同視聴の錯覚」を提供する擬似ソーシャルや擬似リアルのサービスもニコニコ動画との比較で面白いかもしれません。
マイクロファイナンスに優れた韓国のアフリカテレビ(韓国版ニコニコ生放送)も載せてます。
SNSの「べボ」におけるSNS参加者による自主ドラマの製作と上演の事例も面白いです。これはクトウルフ神話の発想です
ね。(世界観を引き継いでSNS参加者が自主ドラマの物語を提案する事例)これは英国のソーシャルテレビフォーラムの目玉でした。
メディアの歴史的転換点から新しい市民社会が構築され、新しいライフスタイルが提案されていると言う社会変革視点では、ソーシャルテレビを活用した音楽家の事例やハード技術者の事例を載せています。
USTREAMのようなパブリック方式だけではなく、マイクロコミュニティ方式やボイスチャット方式、アバター方式など多彩な方式も説明しています。
アンドロイドテレビにつながる話では、実はXBOXライブと英国のスカイテレビの事例、欧州のHBBTVやべライゾンの事例が参考になります。
ソーシャルテレビのビジネス活用やマーケティング活用にご興味がおありならば是非、ご一読ください。
<コネクトテレビの代表であるサムソンによるテレビでのソーシャル視聴>
<出所:engadget>
「Ustreamと超テレビの時代-ユーザーライブ中継の威力-」
■目次■
第1章 アメリカにおけるライブストリーミングの誕生から定着まで
1-1 オバマ大統領就任式のライブ中継ーすべてはここから始まった
1-2 マイケル・ジャクソン葬儀のライブ中継-米国にソーシャルテレビが定着した時
1-3 CBS、CNNなど米国テレビ局のライブストリーミングへの対応
1-4 Ustreamの誕生と成長
1-5 その他のライブストリーミングサービスの成長
1-6 Ustreamはなぜクラウドと一体化するのか?
1-7 生活者が支える微笑ましいライフキャスティング
1-8 ライブストリーミングとYouTubeは何が異なるのか、なぜYouTubeは焦るのか
1-9 見逃し放送のHuluがソーシャルテレビに熱心なわけ
第2章 日本のライブストリーミングの現状
2-1 バンクーバーオリンピックでの日欧米韓のソーシャルテレビの現状比較
2-2 民主党による記者会見オープン化政策の大きな影響
2-3 Ustream、「衝撃」の日本登場
2-4 ニコニコ動画の果たした大きな役割
2-5 古い歴史を持つステイッカムジャパン!
2-6 楽しみなニコニコ動画とステイッカムそしてUstreamの競合
2-7 Ustreamによる仮想社会セカンドライフ日本人町のダダ漏れ
2-8 東京スカイツリーは新旧メディア交代の象徴になるのか?
2-9 インターネット選挙解禁への期待
第3章 ライブストリーミングとマーケティング
3-1 ソーシャルテレビの発展ステップと仕組み
3-2 グーグル中心時代の終焉
3-3 クラウド上のマーケティングの形
3-4 マイクロ取引としてのアップス販売
3-5 物理的な商品の購買から仮想ランチへ(カールスJR)
3-6 マイクロファイナンスの活用と店舗呼び込み作戦、T-コマース
3-7 広告のちら見と知り合いへの口コミによるアプローチ
第4章 ライブストリーミングの海外および国内の事例
4-1 海外の事例
4-2 国内の事例
4-3 ネット以外の事例
第5章 ソーシャルテレビがもたらす超テレビの時代
5-1 テレビの果たす役割-家族やコミュニティの維持
5-2 マスコミ型からネットコミュニティ型への視聴スタイルの変化
5-3 ソーシャルテレビの未来