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テレビのデジタル化がドライビングフォースとなり、全ての情報メディアが一旦、収縮する時代の羅針盤

クラウドコンピューティング時代は終焉するのか、進化するのか?アスースのネットブック用アップストア

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<序説>

 台湾のアスースコンピューターが今年の後半にネットブック用のアップストアを開設します。これは非常に面白いニュースです。 サービス中心のクラウドコンピューティングの時代はHTML5と言うブラウザーの時代であり、デスクトップアップスは消え、雲のかなたのサーバー上のアップスに置き換えられると言う通り相場が崩れてきました。筆者は早晩、他のネットブックマニュファクチュアラーにも波及し、早晩、パソコンメーカーも影響を受けると見ています。

特にネットブックはブラウザー中心主義、SaaSのS中心的なクライアント端末だと言われてきたのでパソコンやラップトップパソコンより先にアップストアが登場すると言うのはある意味で驚きです。

Asusappstore

<出所:マーシャブル>

★★ Asus to Launch App Store for Netbooks

 

<恐るべきスチーブジョブスとグーグルの怒り>

 まあ、アップスがマイクロソフトのオフィス製品のようなデスクトップアップスからサーバー上のグーグルドックのようなサーバーアップスへと置き場が変わり、ソフトのライセンス販売の時代が終焉したと言うのがクラウドコンピューティングと言うコンセプトでした。それに対して逆流が始まった訳ですね。

思えばクラウドコンピューティングなどどこ吹く風とスマートフォンにおけるアップストアを開設したスチーブジョブスのiPhoneの流れがスマートフォーンをアップストア中心のリッチクライアントに仕立て上げ、その勢いがiPadのようなタブレットへと飛び火し、ソニーとグーグルのアンドロイドテレビに飛びし、コネクトテレビは軒並みアップストアでの収益を夢見ています。

全くアプルのスティーブ・ジョブス氏の影響力は恐るべしですね。

それにグーグルが反応したのがアンドロイドフォンやアンドロイドタビュレット、アンドロイドテレビです。彼らはグーグルIOでは「スマートフォンは容量の問題があるから今はアップスが必要であり、基本はTHML5=ブラウザー中心のクラウドコンピューティングの時代」と言って来ました。

 

しかし既にスマートフォンの影響はネットブックにも及びアスースによるアップストアの開設が宣言されています。

 筆者はアンドロイドテレビなど実現に向けて動き始めたユビキタスコンピューティングの影響がパソコンに早晩、逆流してこうなると思ってましたが、世の中は予想よりも早く動いています。

まあグーグルがアプルに怒りを感じて「ただ一人の男のスマートフォン支配を許すな!!」とグーグルIOで宣言するのも無理は無いですね。

 

しかしアプルとグーグルが互いに戦線を拡大する中で始まったユビキタスネットワークの実現戦争は、クラウドコンピューティングすら新しい段階へと移行させ始めています。

 

<アップスを活用するクラウドコンピューティング時代が始まる>

 

欧米の放送企業やキャリアー、コンテンツ提供企業はコネクトテレビ(ブロードキャスト+ブロードバンドテレビ+ ソーシャルテレビ)の時代を迎えて一様に「アップス出稼ぐ」と言い始めています。(20105月のコネクトテレビサミットなど参照)

 

アップマーケットの設立がラップトップパソコンやデスクトップパソコンに広がっても可笑しくない時代が来たようです。

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