子どもも楽しめるITを使ったブースも!「くすのき祭」行ってきた!
弊社で「くすのき祭」というイベントが行われていました。
地域の方にご参加いただけるイベントで、ふれあい動物コーナー、ちびっこチア体験、マグロの解体ショー、下町ボブスレーの展示など、小さいお子さんから大人まで楽しめるプログラムが目白押し!
くすのき祭は、いくつかのコーナーに分かれているのですが、「テクノロジー&ワークショップ」というコーナーでは、ITを使ったゲームや工作ができるブースが複数出展していました。その中から4つのブースについてご紹介!
身の毛もよだつ!?「おばけかがみ」
鏡とカメラが置いてある「おばけかがみ」という名前のブース。この情報だけで、みなさんは何をするブースだと想像しますか?私はカメラで顔認識をして、顔の部分がお化けに変わった映像が鏡(ディスプレイ)の上に映し出されるのかな?と予想していました。
いやー、私の予想は違いました。もうこれは怖い。怖すぎて鏡の前に立つことができませんでした。この「おばけかがみ」、鏡の前に立つと、身長、体重!!、体温が映し出され、顔写真を撮影してくれる、というレディにとっては恐怖の鏡(笑)
実際は、子どもの成長を楽しみながら記録できるツール、ということでした。
有志で集まった社員が作り上げる新たなイノベーション
Googleの20%ルール、ご存知の方も多いかと思います。業務時間の20%を、本業以外の、自分がやってみたいことに費やしても良いよ、というもの。
私たちが日常的に使うようになっている Googleマップ、 Gmailのβ版 や、Googleニュース、Google Analytics や Picasa なども、この20%ルールが発端となり開発されたそうです。 Googleのサービスには挙げれば切りがないぐらい、この20%ルールが関与しています。
実は、富士通でも似たような取り組みが行われています。
普段の業務から一旦離れ、個人が持っている強みを生かし、新たな価値創造に挑戦する時間を持つことが許されているんです。(会社として、業務の何%を割いて良い、と数字が明言されているわけではありませんが、私の部署では20%を本業務以外に充てて良い、と言われています)
この「おばけかがみ」は、業務として特定の部署が開発したものではなく、有志で集まったメンバーによって開発されています。
User Experienceを大事にしたい
大変失礼なことに、子どもの身長、体重、体温、顔写真が記録できるツール=「おばけかがみ」 、と思っていた私。「おばけかがみ」を開発している方に詳しく聞いてみると、自分の認識が恥ずかしいぐらいに、考えられているプロダクトだと知りました。
開発しているメンバーが大事にしているもの、それは「 User Experience(略して「UX」)」でした。ICTの力を使って、ユーザの体験をどう変えていくのか、というもの。今回の「おばけかがみ」は、こども/親/保育士、この3つのユーザを意識して開発されているそうです。
確かに、身長、体重、体温ぐらいであれば、記録しておこうと思えば、いくらでも方法はありますよね。個別に計測して、それを紙に書いておく、というレベルでも、記録と言えば記録ですし、現状の幼稚園/保育園では、この方法が一番多い気がします。
「おばけかがみ」の開発に当たっては、保育士へのインタビューなども行われたそうです。それもそのはず、「おばけかがみ」の詳細を聞いて頷いてしまいました。
この「おばけかがみ」、6年間の身長・体重・写真を記録してくれるそうです。
毎日の成長記録は見ていてもさほど変化はありませんが、小さな子どもの6年分をまとめて、写真も含めて見ることができる思うと、感動的なものになることは容易に想像できますね。
さらに、体温の計測。幼い子ども相手だと、少し手間がかかりますが、「おばけかがみ」なら、鏡の前に少し立っていれば良いだけ。子ども数人ならまだ良いですが、幼稚園/保育園のようにたくさんの子どもを相手にしている保育士にとっては、かなり助かりますよね。簡単に計測できれば、園内で感染症予防もできる、ということで、これは親御さんにとってもGood Point。
そしてこの「おばけかがみ」、その名の通り、一見、鏡に見えるんですが、実はハーフミラーとなっていて、様々なコンテンツを映し出すこともできるんです。しかもコンテンツは部分的にユーザが装飾できるようになっているんです。
そのユーザの装飾、なんと切り絵をはめ込んで映し出すことができるんです。これは保育士さんにとって素晴らしい機能ですよね。季節やイベントに合わせて、コンテンツの表示をカスタマイズできれば、子どもたちも楽しみながら毎日使うことができる!
開発者の情熱、そしてユーザにしっかりと寄り添う姿勢が、真のイノベーションを生み出していくんだろうな...と思うのでした。
「おばけかがみ」については、新しいものづくりを応援するメディア「fabcross」でも紹介されています:-)
■富士通で見たリーンスタートアップなものづくりへのチャレンジ
https://fabcross.jp/topics/event_report/20151210_obakekagami.html
3Dプリンターで街を再現しよう!
3Dプリンターで作ってみました!というモノが増えてきている昨今、わたくし、恥ずかしながら初めて3Dプリンターが動いているのを間近で見ました。
このブースは、日本大学藝術学部デザイン学科の学生さんが主になり、街の中にある"おもしろいカタチ"をプリンターで造形し、立体的な地図を作っていく、というものでした。
事前に街の中の"おもしろいカタチ"の写真が撮影され、その3Dデータが準備されていました。ブースに来た子どもたちは、"おもしろいカタチ"の中から好きなものを選ぶと、目の前にある3Dプリンターで印刷してもらえて、色を塗って遊ぶことができます。
"おもしろいカタチ"には、灯篭や鳥居、ユザワヤのヒツジさんなど、立体的にすると面白いものがたくさん置かれていました。
写真から3Dデータを起こすことができ、モノを簡単に複製できるようになり、しかもそれを熟練者ではなく若い人たちができる、ということに、感動しながらも、いつかこの変化のスピードに自分自身が付いていけなくなるのでは...とか、欲しいものは買うのではなく作るようになるのかしら...と、モヤモヤとした怖さも感じました。
Scratchでゲームを作ろう!
プログラミング言語「Scratch」を使ってゲームを作るブースがありました。Scratch、知っている人は良くご存じのプログラミング言語かと思います。
子ども向けのプログラミング言語のことなんですが、言語をカチャカチャと打ち込むのではなく、指令が書かれているブロックをパズルのように組み合わせる視覚的にわかりやすい言語です。
こちらのサイトでScratchを体験することもできますので、興味のある方はぜひ。世界中の子どもたちが作成したゲームや物語を見ることもできます。
・Scratch:http://scratch.mit.edu/
実際に私も上記のWebサイトで体験してみました、すぐにこのキャラクターのネコちゃん(スプライトという名前がついているそうです)を操作することができます。
直感的に操作できるので、日本語を読めるレベルの子どもであれば楽しめそうですね。すでにこのScratchを取り入れている学校もあるようで、「学校でやったことあるー!」と言いながらサクサクと進めていた子もいました。
タブレットでサバイバルゲーム!
サバイバルゲームというと、エアガンを使った戦闘ゲームをイメージされるかもしれませんが、このゲームは、タブレットを使って災害をSurviveする、というゲームです。
災害にあった場合、救援物資が適切な場所に適切な分量で配分されないことが多々あるため、ITの力を使って解決しよう、というもの。以前こちらのブログでも紹介させていただいたゲームなので、詳細はコチラで。
もともと、ボーイスカウトの中学高校生年代の子どもたちが体験するために作られたゲームでした。国際的な大規模キャンプで使用するため、タブレットの中身はすべて英語表記。
今回のイベントに来てくれる子どもたちは未就学~小学4年生程度。英語どころか、日本語の読解も難しい子がいるレベル...。
がしかーし。子どもたちはなんて柔軟なんでしょう。ボタンを押すタイミングや、ボタンの位置を覚えているようで、英語表記でも関係なく進めているではありませんかー!
リピーターになる子もいて、多い子は3回も遊びに来てくれました(^^)
地域の方や、社員の家族のために開催されているイベントですが、社員である私もしっかり楽しんでしまいました。そして新たな発見や学びも。来年もきっと開催されると思いますので、お近くの方はぜひ覗いてみてはいかがでしょう(^^)
くすのき祭のイベント概要はコチラ。