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開発ツールビジネスの再生に格闘。マーケティングの視点で解説

Micro FocusがBorlandを買収

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連休明け早々にニュースが飛び込んできました。Turbo Pascalにはじまり、開発ツールから一時はオフィスツールへ、そしてエンタープライズ分野へと進出し、最近では開発ツール部門を切り離し、アプリケーションライフサイクルにフォーカスしていたBorlandが、COBOLツールなどを提供するMicro Focusに買収されることが発表されました。

Borlandが元々持っていたテクノロジーは、DelphiC++BuilderJBuilderなど、実質切り離された開発ツール部門に属し、現在エンバカデロ・テクノロジーズが開発、販売しています。いいかえれば、現在のBorlandは、買収によって獲得してきたアプリケーションライフサイクルツールのみが存在するといってよいわけです。

買収によって製品の品揃えを拡充していくことの是非はここでは議論しないにしても、そのような理由から、実質「Borland」の買収によって失われるのは、「Borland」という名称のみなのかもしれません。

買収後の詳細についてはわかりませんが、「Borland」という名前を残すという選択肢もあるでしょう。しかし、すでに「Borland」のDNAを持つツールが存在しない以上、そのブランドがどれだけ神通力を持つのか疑問もあります。

エンバカデロ・テクノロジーズで、その開発ツール部門を引き継いでいる自分としては、「Borland」というブランドは引き継いでいないものの、そのDNAは継承していると感じています。厳密にいうと、より原点に帰ること、成功も失敗もしっかり認識して先に進むことをこころがけています。

ということで、今回のニュースについては、若干の寂しさを感じつつも、最終的には自分たちでしっかり基礎を再構築するしかないんだなと再認識した次第です。

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