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開発ツールビジネスの再生に格闘。マーケティングの視点で解説

Micro FocusがBorlandを買収

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連休明け早々にニュースが飛び込んできました。Turbo Pascalにはじまり、開発ツールから一時はオフィスツールへ、そしてエンタープライズ分野へと進出し、最近では開発ツール部門を切り離し、アプリケーションライフサイクルにフォーカスしていたBorlandが、COBOLツールなどを提供するMicro Focusに買収されることが発表されました。

Borlandが元々持っていたテクノロジーは、DelphiC++BuilderJBuilderなど、実質切り離された開発ツール部門に属し、現在エンバカデロ・テクノロジーズが開発、販売しています。いいかえれば、現在のBorlandは、買収によって獲得してきたアプリケーションライフサイクルツールのみが存在するといってよいわけです。

買収によって製品の品揃えを拡充していくことの是非はここでは議論しないにしても、そのような理由から、実質「Borland」の買収によって失われるのは、「Borland」という名称のみなのかもしれません。

買収後の詳細についてはわかりませんが、「Borland」という名前を残すという選択肢もあるでしょう。しかし、すでに「Borland」のDNAを持つツールが存在しない以上、そのブランドがどれだけ神通力を持つのか疑問もあります。

エンバカデロ・テクノロジーズで、その開発ツール部門を引き継いでいる自分としては、「Borland」というブランドは引き継いでいないものの、そのDNAは継承していると感じています。厳密にいうと、より原点に帰ること、成功も失敗もしっかり認識して先に進むことをこころがけています。

ということで、今回のニュースについては、若干の寂しさを感じつつも、最終的には自分たちでしっかり基礎を再構築するしかないんだなと再認識した次第です。

Comment(10)

コメント

mohno

感慨深いですなあ。シミジミ

daiju

なんか生まれ故郷がなくなった感じですね。

ヤマザキサトシ

オラクルとサンが一緒になるより、こちらの方が、私にもやはりインパクトが大きい。

ダウ

Borland が7500万ドルで Compuware ASQ事業が8000万ドル...というのがなんかサミシイですね。Borland ブランドは正当な継承者であるエンバカで使えれば良いのに。

yoando

私にとってはMicroFocusもBorlandもMSAが最初に日本に持ってきたっていうのが感慨深いですね。

hiwamoto

やっぱり、何か寂しい物ですね。

kawa

TurboC2.0→Visual dbase→Delphiと引き継いできましたメーカーであるボーランドさんがなくなるのは寂しい感じはするものの開発ツール群を手放したボーランドさんには自分的には魅力を感じませんでした。エンバカデロさんに期待しています。

hifujii

みなさん、コメントありがとうございます。
今日、CMOと雑談したところ、(あくまで雑談レベルですけど)Borlandのブランドだけ買うというのは、(交渉が可能かどうかということは一切抜きにしたとして)あんまり考えられないストーリーのようです。仮にBorlandブランドを買ったとして、いい面だけでなく悪い面もブランドについてくるので、いずれにしても説明が必要ないわくつきのブランドになってしまう。ただ、エンバカデロはそういう面がないけど、これからブランドを広めなきゃいけないのと、発音が難しいんだよね、とのこと。

HIDE

恥ずかしながら、Borland買収を今日知りました。
開発ツールを切り離した時点でいずれ買収されるような気はしていました。

Delphi、C++Builder、InterBaseと、仕事や趣味で使用しています(いずれもVer6)
バージョンアップしようかとは思ってるのですが、.NET開発はMS製品使ってて、これがなかなか良いので(^^ゞ
(一応Delphi 2005は持ってますが)

ここでいうのもなんですが、エンバカデロさんにはがんばっていただきたいです。

mohno

> Borlandのブランドだけ買う

そんな話を持ち出したというだけで、ちょっと驚いた:-)
そりゃ、普通は「考えられないストーリー」でしょうな。

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