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開発ツールビジネスの再生に格闘。マーケティングの視点で解説

PDF作成、私はコレではまりました

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先週のイベントコンテンツを、参加された皆さん、さらには参加できなかった方にも活用いただこうと、資料やビデオなどの公開準備をしています。プレゼンテーション資料は、当日変更になったりミスが発覚したものなどについて修正を加えたものをPDFでダウンロードできるようにしました。最終版は、昨日集結したのですが、PDF作成ではまった!

PowerPointのPDF出力というのは、結構くせもので、作成時のツボをおさえておかないと、やたらでかいサイズになってしまうことがあります。最近は、高解像度の画面ショットなどをはりつけているケースが多く、これがなかなか圧縮されません。

経験則的な対処法は、とにかく減色です。フルカラーのビットマップなどは、256色ぐらいに減色してやると、面白いぐらいにファイルサイズが小さくなります。巨大な画像は、Webダウンロード用のPDFだと、そもそも圧縮されて解像度が落ちますから、先に縮小して減色してやると、サイズも小さくかえってきれいに見えます。特に画面ショットなんかは、扁平な画像が多いですから、減色したほうがいいわけです。

今回、このような経験則に基づきながら準備していたにもかかわらず、うっかりはまってしまいました。どうしてもファイルサイズが6MBになってしまう症状から抜け出せない。テンプレートはいたってシンプルだし、おかしいなぁ、八方塞だ。でも、印刷精度でもない30ページたらずの資料で、6MBのファイルダウンロードなんてありえないなぁ、こまった、と昨晩遅くまで格闘してました。

原因はやはり経験則の中にありました。CodeGearのロゴはJPEGで支給されているのですが、これがテンプレートに貼り付いています。これの圧縮効率が悪いかなにかで、全ページに出現するロゴがファイルサイズを著しく増大させる格好になっていたのです。ロゴですから単純に2色。こいつを取り出して減色処理して差し替えてやると、330KB!あまりのサイズの差に腰砕け。

スライドのテンプレートは、各ページに適用されますが、PDFにするとその親子関係は失われ、テンプレートが適用された、ただのページがたくさんできます。そのため、テンプレートにリッチなグラフィックなどが貼り付いていると、PDF化のときに、各ページに展開されますから、たまりません。例えば、100KBのイメージがテンプレートに張り付いているとすると、50ページのプレゼンでは5MBにも膨れ上がります。文字ばかりのプレゼンでも、たかだか数100KBのPowerPointファイルだからと油断していると、テンプレートが悪さして、数MBになっちゃうわけです。

うーん、やはり基本に立ち返らねば、と思った深夜でした。皆さんもPowerPointのPDF化ではまったら、この辺をチェックしてみてください。

サイズが小さくならないからといって、図の圧縮ボタンを押す誘惑に負けてはいけない。 PDF化のときのファイルサイズ圧縮のために、このメニューはほとんど効果がない(あくまでも経験則)。

ところで、そんな作業をしているウラで、CodeRageというバーチャルカンファレンスが開催されています。日本時間の今週月曜日の夜からはじまっているのですが、そのために関係者は5時ぐらいから出社しています。今年から早まった夏時間開始早々からつらそうだなぁ、と思いましたが、日本の朝とアメリカの朝は、時間感覚が違うので、ラジオ体操ぐらいの時間のイメージなのかもしれません。まあ、そんな仕込みもあって、どこからでもWebでライブカンファレンスに参加できます。16日までやってますので、よろしかったらどうぞ。

昨晩、デベロッパーキャンプのビデオのテストも行いましたが、CodeRage開催の関係からか、どうも配信能力がいまいちで、映像がまともに映りません。ちょっとサイズを調整するなどして、本日再挑戦。ビデオについては、日本からリモートで全部やるという体制までもってこれていないので、ちょっと準備に時間がかかってしまいます。でも、明日には公開できると思います。乞うご期待。

追伸(3/15):
きのうの夜にビデオも公開しました。

ビデオ - 2007年 CodeGearプロダクトストラテジー
http://dn.codegear.com/article/34158

ビデオ - Delphi 2007 for Win32によるWindows Vista対応
http://dn.codegear.com/article/34157

2つのセッション(合計2時間半ぐらい)をほぼノーカットでご覧いただけます。

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