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TCCの理想に近づいたTogether 2006 R2

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本日は、限りなく宣伝モードです。ご容赦を。昨日、「Borland Together 2006 Release 2」を発表しました。この製品は、CodeGearの製品ではなく、ALMのボーランド製品なので、私はかかわっていませんが、Together機能は、DelphiやJBuilderでも取り入れているので、ちょっとこの製品について触れておきたいと思います。

Together 2006は、BPMNやMDAをサポートすることで、実装プラットフォームに依存しないモデルの再利用性を高めた製品です。MDAの実装は、OMGの仕様 にしっかり準拠しており、正直、よく作ったなぁ、という第一印象を持っておりました。一方で、IDEプラットフォームをTogether ControlCenter(TCC)からの独自のものから、Eclipseに変更したことで、実質的には、一部デグレードが起こっていました。TCCで は、Javaに加えて、C++、IDL、Visual Basicをサポートしていました。Together 2006では、Togetherの売りであるLiveSource(コードとモデル図がリアルタイムに双方向同期する機能)が、Javaに限定されてい ました(Visual Basicについては、Together for Visual Studio .NETに引き継がれています)。

今回のRelease 2で、C++、IDLのフルサポートが復活したことにより、TCC時代の機能が新しいプラットフォームで揃ったことになります。しかしながら、その価値は、そ れだけではなく、むしろ、BPMNやMDAサポートとのかかわりにあるのだと思います。実装プラットフォームとの橋渡しが可能なこれらの技術のサポートは、ビジネ スロジックの抽象度を高めます。実装のプラットフォームや言語が異なっても、抽象度の高いロジックは活かせるわけです。

正直、TCCが目指していたことが、ようやく実現してきたなぁ、と感じます。LiveSourceの 双方向性は、あくまでも実装プラットフォームを前提としているため、現場には受けがよくても、アナリストレベルでは、他のモデリングツールとの差別化は難 しかったと感じていました。恐らく、その部分に対して、この新機能は効くのではないかと思います。

ひとつ重要なのは、Togetherのこうした抽象 <-> 実装の橋渡しは、フル自動ということではなくて、自ら定義するという点です。これは、Togetherが、「一見便利そうなコード生成ツール」のたぐいではなく、MDAの手法を自社用にインプ リするための道具として活用できるということを意味しています。これは、非常に柔軟性と拡張性を備えたツールではあるのですが、そのために、本格的に活用されるには、導入した企業が、自社用のインプリを進める必要があり、まだまだ時間をかけなければならないのかな、と予想していま す。

さて、一方の実装側については、JavaならJavaに特化する方向で別の進化を遂げつつあります。JBuilderの最新バージョン JBuilder 2007(日本語版は未発売です)では、Together for Javaのフル機能が搭載されていて、さらに、EJB向けの開発やWebサービス向けの開発などに特化した機能が追加されています。モデルとアノテーショ ンの双方向連動もしてくれます。

ということで、Togetherも、ボーランドと「CodeGear」のように、ALMと実装のそれぞれに進化していくようです。

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