社長とは紛れもなく社内で一番失敗した人である。それは一番挑戦したことの裏返しでもある
会社で何か新しいことを始めるのは、やはり私が多い。
立場上、新しいことをやりやすいのもあるが、私の性格のこともある。飽きっぽい・・・いやいや、イノヴァティヴだから(汗)
そして、新しいことはそうそううまくいかない。
新しいことは、新規事業のこともあれば、顧客へのアプローチだったり、社内のしくみだったり、社員教育だったり、色々だ。
100個くらいの思いつきのうち、ちょっと調べると、ほとんどがさほどよいアイディアでないことに気がつく。でも、そのうち30個くらいは検討する価値があって、ごちゃごちゃやってみる。
新規サービスのように大きなプロジェクトは、さらにそのうち2,3個しか実際にやれないだろう。そして、まぁそのうち1個が次のフェーズに進める感じ。
だから、私がやった「失敗」は山のようにある。
そんな私だが、他人からは失敗が見えないらしく、
「(大里さんのように)失敗しないにはどうしたらいいんですか?」と聞かれる。
「あっ、それは簡単!何もしないこと!」と答える。
何もしなければ失敗もしない。
失敗した数の多さに比例して、やったことは多いはずなのだから、失敗した数は勲章にしなければならないと思う。本人に勲章と思ってもらうためには、周囲が勲章だと気がつかせてあげなければいけない。
そのための、注意事項はいくつかある。
例えば・・・次のフェーズに進むためには失敗からのフィードバックが必要だ。
周囲が、次回改善のための「親切」のつもりでうまくいかなかったことを指摘するわけだが、言い方次第で本人のやる気がそがれることがあるからだ。
難しいね。
周囲の人は、チャレンジをしたことを褒めて、さらに何かもうひとつ褒めて、最後に1つだけ改善提案をするのかな。
本人は、周囲のコメントはすべて自分やプロジェクトの関心から来ているのだと、喜ぶ力を磨くことかな。