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IT技術についてのトレンドや、ベンダーの戦略についての考察などを書いていきます。

お客様の3年後に責任を持つ

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IT企業様向けにマーケティング関連のコンサルティングを行っております、株式会社アプライド・マーケティングの大越です。この度、こちらでブログを始めさせて頂くことになりました。よろしくお願いします。

このブログでは、IT企業にお勤めの方、ユーザー企業でIT部門にお勤めの方向けに、IT技術についてのトレンドやベンダーの戦略についての考察を書いていきたいと思っています。

「お客様の3年後に責任を持つ」

これは、ネットコマースさんと弊社で開催しているITソリューション塾の最初に必ずお話ししていることです。塾にご参加いただいている方は基本的にはIT関連、特にSIerさんの中堅営業の方々が中心です。つまり、コンピュータシステムをお客様にご提案する立場の方々です。

「お客様の3年後に責任を持つ」という言葉の意味は、コンピュータシステムは導入後3年から5年は使うわけですから、「提案の時点で最善のシステム」ではなく、「3年後でも陳腐化せずに使えるシステム」を念頭に提案をしなければならないのではないか、ということです。さらに言えば、3年後のシステム入れ替えの時に「ああ、やっぱり3年前にこのシステムにしておいて良かったな。」と思っていただけたら、最高ではないか。

なぜこんな事を言うのか? 少し前までであれば、例えば企業向けのクライアントシステムであれば、あまり考えずにWindows PCを納入しておけば良かったのです。3年後でもさして問題なく使えたでしょう。しかし今、それでは駄目ではないでしょうか? お客様のシステムで3年後にWindows PCが使えるのかどうか、以前よりも慎重な検討が必要では無いでしょうか。

IT環境が変化する速度は加速しており、3年というのは、思ったよりも長い時間です。初代iPadが発表されたのが2010年、その3年後の2013年には、タブレットがPCを置き換えるような状況になっているわけです。そのような時代に、以前と同様に漫然と前例踏襲のような提案をしているわけにはいかないのではないでしょうか。

タブレットを選択するにしても、ネイティブアプリで行くのかHTML5なのかを考えなければなりません。今はまだHTML5は発展途上で業務システムのクライアントとしては使いにくい状況ですが、お客様の業務内容や将来計画によっては、あえて選択する価値があるかもしれません。その辺を考えながら、最善の策を提案するのが、IT技術のプロフェッショナルたるSIerの責務だと思うのです。

結果としてWindowsを提案することになったとしても、Windowsを選択した根拠をしっかり示すことができれば、競合他社と同じ提案内容だったとしても、お客様の印象はだいぶ違ってくるのではないでしょうか。

3年先を見通すのは非常に難しいですが、過去から学び、トレンドを見極めることによって、ヒントを掴むことくらいはできるのではないかと思っています。このブログでは、そういったことをポチポチと書いていきたいと思っています。

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