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プラットフォームベンダーの内側からの視点を届けるブログ

8月6日の続き~Java-.NET Interop

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前にJava-.NETの間の相互接続ということで、WebサービスのエンジニアリングのレベルではJavaプラットフォームだろうが.NETプラットフォームだろうが、要求された情報を要求されたとおりに相互に渡す仕組みをちゃんとやってますよって話しました。

6月のサンフランシスコでのJavaOneでも一つのテーマとして取り上げられており、Java EE 5(旧名称、J2EE 5.0)でWebサービスサポートとして、JAX-WSやJAXB、そしてWS-*としてWS-Security、WS-Addressing、WS-Policyなんかを挙げていて、マイクロソフトのスピーカーの登壇するセッションではWindows Vistaに搭載されるWebサービスコンテナのIndigo(名前変わりましたね ⇒ Windows Communications Foundation ...WCF)とJAX-WSとの間でメッセージ交換がきちんとできることをデモで見せたりしてそれなりにウケてました。

それで日本に戻ってきてWindowsプラットフォームと他のプラットフォームの相互接続のための取り組みがやけに盛り上がっていて、『ほ~』っといろんな場に呼ばれて出て行くとWebサービス接続とは全然関係なくて...『クライアントの機器にハードディスクとかUSBとかがあるから、情報漏洩とかの問題があるんだ!ゆえにクライアントは画面表示と操作機能だけに絞ったシンクライアントがよいのだ!』と声高に唱えるところから、『こういうソリューションにすべてのプラットフォームは接続可能にするべきだ!』というのが出てきて、これに応えることがどうも“Interop”ということになってしまっているらしいことがわかりました。

これはこれで確かに大事なんだろうけど、技術でどうにかするというよりは経営的な観点から物事を決めるってことになるので、この立場の人に腹を括って決めてもらうほかに決め手はないんですよね。なかなか結論が出ないときは技術的にどうのじゃなくて、決めるべき人が決めないってことになります。世の中、こういう問題って結構あるんじゃないかな...

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