DLNA技術をCEATEC JAPANにて体験!
今年から、DLNA Japan Task ForceのChair(議長)をやらせていただいており、日本におけるDLNAのマーケティング活動を日本のメーカーと共に活動させて頂くことになりました。
今年の大きな山場として、10月に開催されたCEATEC Japanで最新のDLNA技術情報を展示し、一目で「DLNAは何か」を理解できるブースを作成する計画でした。
DLNA(デジタル リビング ネットワーク アライアンス)は家庭の内外でパーソナルコンピュータ、デジタル家電機器、モバイル機器をつなぐ相互運用可能なネットワーク、というビジョンを実現するための団体です。現在、パナソニック、ソニー、東芝、NEC、パイオニアなど、多くの日本メーカーがDLNAメンバーです。
今年で6年目のCEATECでの出展でしたが、昨年の展示ではDLNAの概要を理解できなかった来場者が多くいました。 今年は今までに無かったほどの来場者で賑わっていました。その理由のひとつは、今年のDLNA出展では、ブースの構成として、「DLNAとは何か?」というコンセプトで造作を考えて、ブース正面のステージで、家庭での利用を想定したDLNAのデモンストレーションを行っていました。デモで使用されたのはDLNA機能を備えたパナソニックのVIERAや日立のWooo、メディアサーバやPCなどです。
海外のメーカーもDLNAブースに展示していましたが、今回は日本のメーカーだけを紹介させていただきます。
今回DLNAブースに出展した日本メーカーは:
· 日立
· パナソニック
· デジオン
· アルファシステムズ
日立はHDDレコーダ内蔵薄型テレビ03シリーズおよびUT800シリーズのプレーヤ機能およびサーバ機能のデモを行いました。プレーヤ機能はPCやレコーダなど他のサーバに保存されたデジタル放送を含む映像や音楽、静止画の再生に対応しています。サーバ機能は、録画したデジタル放送番組のネットワーク配信に対応しています。
パナソニックは、ブルーレイ・ディスク・レコーダーやHDTV、ポータブル・ブルーレイ・ディスク・プレーヤ等のネットワーク上のコンテンツ再生デモを公開しました。ブルーレイ・ディスク・レコーダー/プレーヤ-とHDTVは、ネットワーク上のコンテンツを保護するDTCP-IP能力を持っています。これら製品によって家庭内の別の部屋から記録された放送コンテンツを楽しむことができます。
デジオンは、DTCP-IPに対応したDiXiMシリーズ製品 (DMS, DMP, DMR, DMC)を出展しました。その中で、DTCP-IP対応DMRとして動作可能なWindows版ソフト「DiXiM Digital TV plus」のデモも行いました。「DiXiM Digital TV plus」(録画したデジタル放送の番組を、ネットワーク経由でPCから再生するためのソフトです。
アルファシステムズは著作権保護技術DTCP-IPによる地デジ/HDコンテンツのストリーミング
配信機能と、moveダビング機能に対応したメディアサーバー「ADMS1503」を紹介しました。また、メディアサーバーと、iPhone 3GS/iPod touchとの接続デモも行いました。Media Link Server for Network Storageでは、NASに保存された保護コンテンツを配信可能です。
展示されたDLNA製品
当社アリオン(ALLION)もDLNAロゴ認証試験機関として、ロゴ展示に参加しました。
当事者である私の感想ですが、今年のCEATEC JAPANでのDLNA出展は高く評価できると思います。現在のDLNA認定製品は5500機種以上ありますが、今年の展示をきっかけにDLNA製品の認知度がもっと上がることを期待しています。購入者の中には、DLNA製品であることを知らずに、使用されている方は多いと思います。
当社アリオンもDLNAの公認試験機関として、DLNA製品の増加を期待しています。
余談ですが、ブースのコンパニオンの皆様と撮らせていただいた写真です。
DLNAブースに足を止める来場者 DLNAブースの様子