安心と安全が食い違う
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ニュースの見出しを見て「古紙まで偽装とはひどいな」と思っていた。
シロクマ日報の「エコ偽装」の隠れた悪影響というエントリを読むまでは。
日本製紙は、100%の古紙リサイクルは却って環境に負荷をかける、という観点から、グリーン購入法の改正を求めていたとか。古紙100%であることに「安心」し、その基準さえ満たせばよいというのは、本来守るべき「安全」とは食い違っているように思う。
そういえば、10代の頃だったか。当時ダイオキシンや環境の仕事に取り組んでいた父に、「再生紙で食べモノを包むな」と言われた記憶がある。使用できるくらいの白さを出すために、紙が有毒になるという話だったように思う(記憶違いはあるかもしれないが)。それをきっかけに、完全なリサイクルが必ずしも環境負荷を下げるわけではなく、再利用のプロセスで環境汚染を発生させることもあるのだよ、という話を聞いた。
「これが安心」と広く思われていることが、実は安全ではないかもしれないとき。どうしたらいいのだろうか?ひとりひとりが情報をうのみにせずに、いろいろな視点から情報を集めるべきだ、というのは簡単だが、実際にはそんなことをしていたら時間がとられすぎて日常生活も成り立たなくなりそうだが‥。
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