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【100年】 祝オルタナ4周年、では生誕100年といえば誰? ヒント:生田斗真

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 完全に乗り遅れちゃいましたが、オルタナ4周年、おめでとうございます。満4歳ですか。私が参加させていただいたのが1年4ヶ月前で、たしか150番目くらいだったと思いますが、今じゃ200人を超えるブロガーさんですね。私、オルタナじゃまだ新人のつもりだったんですけど、もうそうは言えないか。

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 で、タイトルの100年ですが、答えは、、、日本が生んだ文豪・太宰治です。彼の生誕【100年】ということで、今年から来年にかけて、いくつかの太宰作品が画化される(された)そうですね。

 リサーチ会社のネットエイジアが、太宰治についてのアンケート調査結果を発表しています。その中で、太宰作品の映画で観たいものを聞いたところ、最も観たい作品に選ばれたのは『人間失格』だったそうです。意外だったのが、特に若い女性の間で「観たい」と回答した割合が高く、10代女性の70.9%、20代女性の78.5%、30代女性の63.2%が「観たい」と回答している点です。

 太宰治の作品を初めて読んだのは、小学校の国語の教科書という方、多いんじゃないでしょうか。私もその口で、『走れメロス』から入りました。それを反映してか、読んだことがある太宰作品を聞いたところ、『走れメロス』が断トツの92.1%で、以下『人間失格』『斜陽』と続いています。ただ、『人間失格』は2位ながら65.5%と大差がついており、しかも読んだことがある年齢層は40代以上が中心となっています。なのになぜ、若い女性の間で映画『人間失格』を観たい人が多いのでしょうか。

 それは、主演俳優が生田斗真であることが一番の理由なんでしょうね。生田斗真といえば、昨年TVドラマ『魔王』で嵐の大野智とW主演、そして現在『魔女裁判』で単独主演と、人気上昇中の俳優。ジャニーズ所属ですが、なかなかの演技派です。

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 この他の太宰作品も、『ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~』が主演:浅野忠信・松たか子、『斜陽』が主演:佐藤江梨子、『パンドラの匣』が主演:川上未映子・仲里依紗となっており、いずれも原作誕生から50年以上の時を経て、旬な俳優が映画として復活させる(させた)ことになっています。

 『人間失格』は書籍として100万部超のロングセラーですが、少なくとも軽いノリの作品ではなく、また当然今風でもありません。ならば人気俳優の主演をきっかけにして、名作に触れてみるというのもアリですよね。映画から入るか原作から入るか、順番はともかく、私も公開を楽しみにしたいと思います。。。

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