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社長!Twitter してますか?

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昨日「企業はそろそろ Twitter ポリシーをつくるべき」という話をしましたが、どうやら時期尚早かもしれません。ソーシャルメディアの活用が進んでいる米国においても、大企業のトップが Twitter やSNSを活用している例は少ないという研究結果が発表されました:

Heads of top U.S. companies snub blogs, Facebook: study (Reuters)

ロイターなのでいずれ邦訳記事が出ると思いますが、ちょっと見あたらなかったので原文をリンクしておきます。UberCEO というブログが行った調査によると、2009年版 Fortune 500 の上位100社の中で、CEOが Facebook や Twitter などを活用している企業は非常に少なかったとのこと。

The study found only two CEOs had Twitter accounts and 81 percent of CEOs did not have a personal Facebook page. 

Only 13 CEOs had profiles on the professional networking site LinkedIn. Three CEOs stood out with more than 80 connections but they were all from technology companies -- Michael Dell from computer maker Dell Inc., Gregory Spierkel from technology products distributor Ingram Micro Inc., and John Chambers from Cisco Systems Ltd. 

調査の結果、Twitter のアカウントを設置していたCEOは2名だけであり、また81%のCEOは Facebook に個人ページを有していなかった。 

ビジネス向けSNSである LinkedIn にアカウントを持っているCEOは13名だけだった。その中で3名のCEOは80名以上の友人を登録していたが、全てテクノロジー系企業のトップだった。Dell の Michael Dell、Ingram Micro の Gregory Spierkel、Cisco の John Chambers の3名である。

と、非常に「残念な」結果に終わってしまっています(ちなみにブログを開設していたCEOは一人もいなかったとのこと)。詳しい内容については、UberCEO が SlideShare で資料を公開していますので、こちらをご覧下さい:

さて、もちろんこの結果だけで、大企業のCEOたちを責めるわけにはいきません。UberCEO の関係者自身が指摘していますが、SOX法などの規制により、企業幹部が外部と自由にコミュニケーションを取るのが難しいという背景もあるでしょう。また「公式」アカウントは持っていなくても、別の名前で(隠れて)使っているかもしれませんし、さらにCEOが活用していなかったとしても、マーケティングや企画などの部門で積極的に利用しているという例もあるはずですよね。トップが使っていないからその企業はソーシャルメディアに乗り遅れている、ということにはならないと思います。

とはいえ、いまや米国務省まで関心を持つようになった Twitter に、大企業のCEOは2名しかアカウントを有していないというのも寂しい限りです。個人として、素性を明かした上で外部とコミュニケーションするという経験を重ねてみないと、「なぜソーシャルメディアがこれほど流行しているのか」「なぜ重要なのか」といった点が十分には理解できないでしょう。ソーシャルメディアに対して適切な戦略を考えるためにも、企業幹部は何らかの形で「自分で使ってみる」という経験を積んだ方が望ましいのではないかと思います。

< 追記 >

他ならぬ ITmedia で記事が出ているのを見落としていましたので、リンクしておきます:

大企業のCEOはブログやTwitterを使っていない――米調査 (ITmedia News)

それから「Twitter アカウントを設けていた2人のCEO」ですが、以下の方々となります:

言わずと知れたウォーレン・バフェットと、P&Gの Alan Lafley。非常ーに残念なことに、2人とも全く更新していません。これなら開設しない方がマシなのでは……。

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