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広告媒体としての Kindle

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あらゆるものが広告媒体となる時代。最近話題の電子ブックも例外ではないようです。お馴染み Amazon の電子ブックリーダー"Kindle"を使った、新たな広告モデルが登場したとのこと:

Showtime Taps Amazon's Kindle for Advertising (AdAge)

米CBS系列のケーブルテレビ局、Showtime社が、新しいドラマシリーズ"Nurse Jackie"の宣伝に Kindle を活用したというニュース。ちなみにこの番組ですが、タイトルの通り看護婦を主人公にした物語のようですね:

showtime

で、Kindle をどう活用しているのかという点ですが、"Nurse Jackie"第1話の脚本を Kindle フォーマットの電子ブックにし、それを8月31日までの期限付きで無料配布しているとのこと。当然ながらこの電子ブックには、放送時間や Showtime ホームページの告知等が掲載されていて、読者を視聴者にするように誘導しているわけですね。また同時に、 Amazon.com 上でバナー広告を出すことも計画されているようです。

確かにテレビドラマや映画の場合、注目を集めるために第1話や冒頭部分だけを無料で配信するということはこれまでも行われてきました。それが電子ブックになり、Kindle というフォーマットで配信された、と考えれば不自然ではないですよね。逆に言えば、それだけ Kindle が広告として使えるメディアにまで成長してきた、ということかもしれません(もちろん今話題の Kindle を使うことで、普通以上の注目を集めるという作戦の可能性もありますが)。

こうした形式以外にも、別の手法で Kindle を広告媒体として使うケースが増えてくるかもしれません。例えば海外の専門誌では、その分野に関係する企業がスポンサーとなって、通常は有料の論文を無料でダウンロード可能にするということがあります。それと同様に、「この無料 Kindle 版『プログラミングが10倍楽しくなる方法!』は、ITmedia のスポンサーでお送りしています」的なことも登場してくるのではないでしょうか。

余談ですが、昨日の帰りに某大型書店に立ち寄ったところ、『1Q84』が早速売り切れとなっていました。レジには「次の入荷はいつですか!他の書店でも同じような状況ですか!?」と詰め寄る若い男性の姿が。電子ブックならそもそも売り切れはないわけですが、ベストセラー中の本を「特別限定1,000部を無料でダウンロード可能!スポンサード・バイ・~」なんてやっても良い宣伝になるかもしれませんね。

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