「走れ！プロジェクトマネージャー！」

　昨日、夕方のニュース番組で、自殺願望があったり、親の手に負えなくなった中高生を預かるお寺のことを見ました。（すみません、どこの、何というお寺かは分かりませんでしたが）
　その中で、何度謝っても、また無断外出・外泊する女性中学生にフォーカスされていました。番組の中で、18歳で一緒にお寺に住んでいる先輩が泣きながら、その女子中学生を両親の前で叱る場面が印象的でした。
　和尚さん曰く「お父さんが出てきたのは初めて。今までお父さんが、ちゃんと娘と向き合っていなかった」。
　オルタナティブブロガーでは、吉田さんが父親として見本になる人だと考えているのですが、日々の仕事に追われて、子供のことは奥さんに任せっぱなし、あるいは押しつけっぱなし、という方は少なくないのではないでしょうか。
　これは僕自身、常々そうならないように、と考えていますが「ついつい」・・・ということの反省であるわけですが。
　新聞を読んでいるときに娘が話しかけてきて、顔を上げずに返事をしてしまったり、テレビを見ているときに、自分が読んでいる本の話しをしてきてうっとうしく思ってしまったり・・・。数え切れない・・。
　僕には僕なりの理論と、僕なりの理由があります。ただそれは、あくまで僕なりであって、僕なりでしかないわけで。
　新聞を読んでいる最中に話しかけてくる娘は、娘なりの理由があるはずです。大人の視点とは違うけれど、自分が子供の時はどうだったのか。それを考え尽くすと解があるのかも知れませんね。

　「自分は大人だから世の中をよく知っていて、知識も豊富で。娘は小学生だから、世の中を知らないし、知識もまだまだ。だから俺の方が上だ。」

　どこかにこんな気持ちが潜んでいるのかも知れない。アルジャーノンに花束を、を読むと、いろいろと考えさせてくれます。この本の主人公、チャーリー・ゴードンはとても良い人間だったのに、知識がつくと同時に、他人を見下す人間に変わっていきます。
　今一度、自分が知らないことが多いこと、自分で自分はあまりよく見えていないこと、を再認識したいと思います。
　小飼弾さんのブログからも、感じるモノがありました。