「走れ！プロジェクトマネージャー！」

　プロジェクトの中にいると、放っておいても学習する人っていますよね。よほど勉強しないと出来ないことなのに、どこからか書籍を探し出してきたり、ネットで見つけてきたりして学んでいる。こういった人がいると、プロジェクトマネージャーは楽である反面、うかうかしてはいられません。いつでも、背中を突かれる可能性があるからです。嬉しい悲鳴ではありますが、自分ももっと学び続けなくては、というプレッシャーにもおそわれるわけです。
　その一方で、どういう状態になっても学ばない人もいます。周りは「彼は危機感がない」とか言うのですが、そもそも危機だと感じていない人に危機感とか言う方に無理があったりします。その人は必要と感じていないから学ばないのでしょう。ある意味ではKYなのかも知れませんし、AKY（あえて空気を読まない）な何かがあるのかも知れません。
　最近思うのですが、こういったケースに周りの人は、その人に質問しようとしないのではないでしょうか。あるいは質問しても一回きりで、自分が納得いく答えをもらうまで、問い続ける努力をしていないように感じることがあります。自分で理解する努力をせず、「あいつは学習しないんだよなぁ」という声を聴くことが少なくありません。（いや、学ばないことを肯定しているわけではありませんけど）
　
　「あいつはダメだ」
　
　そう決め込んでしまう前に、自分で理解する努力をしてはいかがでしょう。そうすることで、大人のイジメは無くなる気がします。