「走れ！プロジェクトマネージャー！」

　僕自身、20代の頃には「自己アピール」が大嫌いでした。「人に見てもらうためにやっているんじゃない」とか「それでも、見てる人は見ているんだから」というのが、当時の僕の考えでした。
　現在でも、誰か個人に評価してほしくてやっているわけではない、ということに変わりはありません。ただ違うのは、時と場合によっては、アピールしないといけないこともある、ということです。
　今日書きたいのはあくまで概念なので、具体的なことではないのですが、若い間は特に自己アピールをすべき時はする、と考えています。今は。
　自分自身、アピールしなくて失敗したことも数多くあり、上の役職の人から「夫婦や恋人じゃあるまいし、言わないと分からないよ」と言われたこともあります。仰るとおり。
　僕の前職の会社は、新人は全員「情報処理技術者試験」を受験し、合格してくるように、ということになっています。合格するまでやってこい、ということですね。
　ただ社員の中には、開発に携わらない社員もいるため、そういった社員の場合は、上司、取締役と相談のうえ、商業簿記などの試験に切り替えることがあります。ただし、本人了解の上、です。
　そのように一度目標を設定し直したら、それはきちんと全うする。それが正しい自己アピールだと考えています。つまり、自己アピールは、出来てもいないのにアピールすることを指すわけではない、ということです。
　また自己アピールの一つに、将来の目標設定もあると思います。
　「5年後、あなたはどうなっていたいですか？」
　20代の会社員で、これにスパッと回答できる方は多くないのではないでしょうか。もちろん、後で変わっても良いと思うんです。変わる理由が明確であり、誰かに質問されても体系立てて説明できれば良いと思っています。出来るだけ目標は、ストレッチフルに設定したいものです。
　またたまに、出来てもいないのに自分を前に前にと押し出す人がいますが、そうではない。そうではなくて、やるべきことはちゃんとやったうえで、自己アピールをする。
　スポーツ選手で言うと、金メダル3つとる、と公言した（？）、水泳の北島康介選手が典型例かも知れませんね。
　言うは易し、行い難し。肝に銘じなくては。