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2007/11/28

教えられないエンジニア

ビジネス
 

 会社に行くのが怖い。どうしたらいいの?(@IT自分戦略研究所)
 先輩は教育していると言い、後輩は拷問のように感じる。これって、実はよくある話なのではないでしょうか。
 僕は、上司と部下のトラブルは上司が悪い、先輩と後輩の問題は先輩が悪い、と大枠に判断しています。もちろん最終的には事象別に考えなくてはならないのですが、まず大枠で、となるとそう考えている次第です。
 先輩は教えているつもりでも、後輩は学べていないのであれば、それは結果的に「教育した」とは言えないわけですよね。後輩の能力が低い場合もあるのでしょうが、僕が過去に見てきた例では、先輩に教える能力が不足しているケースが多かったように思います。
 プロジェクトによっては、いきなり何も出来ない後輩が来て困る、ということもあるので、一概には言えませんが、教育する場であれば、きちんと教育しなくてはなりません。
 しかし先輩は、自分でやることは出来るのだけれど、教えるところまでは出来ない、ということだってあるわけです。教えることで自分も成長するのだと思いますが、それはその時点の先輩には理解できていなかったりします。
 これは決してエンジニア職に限らない話ですが、自己流を重ねてきた人にとって、人に教えるというのはとても難しいことです。自己流だったとしても、どこかのタイミングで体系的に整理できている人なら良いのでしょうが、日々の業務をこなすことが精一杯だと、整理することなんて難しいでしょうし、そもそも整理しようなんて思いつかないのかも知れません。
 会社のせいだと言ってしまえばそれまでですが、先々しっぺ返しを喰らうのは自分であるわけで。
 僕自身、25歳で係長という役をいただきました。当時は嬉しかったのですが、今から思えば早すぎました。人に教えられず、全部自分で抱え込んでしまい、後頭部に100円玉より大きなハゲが出来ました。
 
 今回はエンジニアのお話だったわけですが、営業でも、管理部門でも、ある一定の年齢になると、教えることを求められます。その時のために前もって準備しておくことが、実はとても大切だったことを思い出しました。

kumaboo

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