「走れ！プロジェクトマネージャー！」

　桝添さんが、本気になって年金を着服した担当者達を探し出そうとしているようです。トラパパさんが書いておられるように、僕も桝添さんを頼もしく思っています。
　着服した人の多くは、まさか自分が「盗っ人」呼ばわりをされるとは思ってもいなかったんでしょうね。悪事が蔓延すると、人間は麻痺すると聞いたことがありますが、そういう状態だったんでしょうか。
　その昔（21年前）、初めてインドに行ったとき、ボンベイ（今のムンバイ）空港の税関で、「通して欲しかったら、あそこ（免税店）に行ってウイスキーを買ってこい」と言われたことがあります。
　当時は「ふざけんな！」と怒鳴ってしまいましたが、今から思うと彼らは、特段「悪いことをしている」という気はなかったんじゃないかな、と。「みんなやってるし」くらいのものじゃないかと思うのです。
　今回発覚したことも、バレないだろう、まぁいいや、といった甘い考えの延長線なのじゃないでしょうかね。
　でも、僕たち支払っている側からすると「ふざけんな！」です。冗談じゃない。お前らの私腹を満たすために働いている訳じゃない。
　桝添さんが、あえて盗っ人というはっきりとした表現をされたことは、とても良いことだと思います。レベルはかなり違いますが、コンビニで万引きをしてはいけないし、コンビニでは盗まないのに、飛行機の中でブランケットなどの備品を盗む人がいます。どちらも、犯罪ですよね、間違いなく。
　こういった厳しい表現をすることで、既存の犯罪者をはっきりさせ、また予備軍が出てこないようにする効果もあるのではないでしょうか。
　お父さんは、真面目に働いている公務員だったと思ったら、テレビで盗っ人扱いされていた。そうはならないで欲しいですし、もしそうなら、一刻でも早い時間に償って欲しいものだと思います。
　※もちろん盗っ人はごく一部でしょう。社会保険庁には、本を書く有志もいらっしゃいます。