2009年12月
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2007/01/05
当社は年末29日まで仕事で、本日からの始動になります。28日まで4日から、という企業が多い中、1日だけずれていたりしまして。
今年は痩せるぞ!という約束を、奥さんにさせられまして(^^;、今朝は自転車で出社です。前にも何度か自転車通勤をしたことがあるのですが、電車通勤でDoor to Doorが35分程度のところ、自転車で約50分です。
今朝は久々の自転車通勤なので、家では朝食を食べずに出てきて、築地で朝食。少し贅沢をして三色丼(赤身、ウニ、イクラ!)を食してきました。旨い!シジミの味噌汁もいただいて、丁度1,000円。日本人でよかった、を感じる食事です。
さて、田坂広志さんのインタビューが、NBonlineに掲載されていました。好き嫌いがあるようですが、個人的には田坂さんのポッドキャストを拝聴しています。(藤沢久美さんの週は飛ばしますが)ちょうど、ホワイトカラー・エグゼンプション(でしたっけ?)について、色々とお話が出ているようです。
ホワイトカラー・エグゼンプション について考えるプロの管理職(川上さん)
金の問題じゃない、命の問題なんだ!(生きざま番長 鈴木さん)
ホワイトカラー・エグゼンプションについて議論するつもりはないです。ただ、何でもかんでも、海外のやり方、考え方を取り入れることが目的になっていないかな、と。また、労使だけで議論して決着する話でもないかな、と。
日本は、日本人的な考え方、仕事への取り組み方があるのだと思っています。価値観とでも言うのでしょうか。
田坂さんのインタビューでも話されているのですが、報酬面だけ捉えて議論をしていても、そこは日本的な価値観が伴わないことには、解決の糸口は見えてこない気がします。僕たち日本人は、仕事は善であり、生活そのものなのだと思います。
田坂さんのインタビューにありますが、英語で言うlaborというような必要悪的なニュアンスのものではないわけですよね。(もちろん、楽して儲けたいという方はいますが)
僕たちが直面している仕事は、そういう考えとは対極的にある気がします。僕は田坂さんがいつも言われる「働く(はたらく)とは、傍(はた)を楽(らく)にすること」という考え方が好きです。仕事の報酬は仕事、とも言われていますが。
これは決して、ワーカホリックになろう、という話ではありません。長時間労働を推奨するわけでもありません。むしろ、自分の仕事を楽しみ、自信と誇りを持ちましょう、という話ですよね。楽しんでいる人は、会社にいなくても仕事のことを考えていたりしますよね。そういったことです。
僕自身、20代の頃には「自分の仕事に誇りを持つ」なんて言われても、きっと意味が分からなかったと思います。ただひたすら、毎日の業務に忙殺されていましたから。でももし、その時にこういった考えを持つことが出来たら・・・、もっと楽しく仕事が出来た気がします。
被害者意識を持っている人が多いのかも知れません。やらされ感みたいな。でも、そう考え始めたら、仕事は苦痛以外の何物でもないと思います。自分がやった些細な仕事でも、自分が自分を褒めてあげる気持ちが大切かも知れません。
僕は30代前半は営業職でしたから、目的を達成したらささやかな自分へのプレゼントを贈っていました。といっても、見たい映画(ゴジラとか、バットマンとか・・・)を一人で見る、といった程度ですが。(^^;
田坂さんは、欧米の報酬感である「給料や年収」「役職や地位」以外に、日本的な報酬感として4つあげられています。
1.働きがい
2.職業人としての能力(向上)
3.個人の成長
4.縁(仕事を通じた出会い)
誰が正論というのではないと思います。自分自身に自信を持ち、自分の仕事に誇りを持てる。そんな2007年(以降)でありたい、と強く願っています。
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コメント
ちょうど昨日、田坂さんのPodcastの存在を知り、今日から通勤電車の中で聞き始めました。
「傍を楽にする」という言葉に私も日本人の仕事感の根っこにあるものを感じました。
勝手に「日本人」を規定するなよ。
バカじゃあるまいし。
日本に生まれたというだけで、みんなが同じ考え方なわけがあるまい?
>「傍を楽にする」という言葉に私も日本人の仕事感の根っこにあるものを感じました
ない。単に「ことばの美しさ」に酔っているだけ。
大木さん、こんにちは!
基本的に賛成です!!
1.日本人は「仕事も家庭もどちらも一番大事!」というタイプが多いのではないか
2.残業は嫌だけど、とことんやりたいと思ったら仕事に邁進したい気質の人が多いのではないか(と信じています)
3.労働時間が報酬に自分の感覚で釣り合えば、仕事内容を無視して残業の点のみを取り上げて議論しないのが真っ当と思う人が多いのではないか(これは少々不肖の思い込みかも知れませんが)
と、思うからです。
日本人の矜持を一緒に議論してこのテーマは熟成させていきたいですよね。
実は、ばんちょ~さんのエントリにコメントしようかどうか迷っていたのですが、小生のコンサルティングプログラムでWE(ホワイトカラー・エグゼンプション)に触れる戦略企画を提言する場合は、そもそも残業制度を廃止して完全年俸性にする場合は、手当てもなくなるわけですからベースアップを前提に導入しないと、経営者として失格である!と。「命の問題」だからこそ「金の問題」にこだわりなさいと主張してきました。
間違いがあったらご助言いただきたいです。
> 自分自身に自信を持ち、自分の仕事に誇りを持てる
これ、重要ですよね。実践するのは難しいですが、仕事が単なる金儲けでない以上(単なる金儲けとして割り切られている方もいると思いますが)、目指すべき目標だと思います。見方を逆にして、「誇りを持てないのはなぜなんだろう?」と突き詰めて考えてみることで解決すべき問題が明らかになるかもしれません。
>a_ajiさん
コメントありがとうございます。
似た感性ですね。
バックナンバーで1時間を超えるものですが、こちらも是非お聞きいただければと思います。
「二十一世紀の大学 三つの進化」
http://www.sophiabank.co.jp/bangumi/prg060901_01/index.php
>Barさん
コメントありがとうございます。
> みんなが同じ考え方なわけがあるまい?
仰るとおりですね。
>トラパパさん
残業制度を100%撤廃することが、正しい答えではないように感じます。
例えば、新卒1年生に「自己責任で全てやれ」と言うのは、かなり無茶な話だと思いますし。
ぜひ、お会いしたときに議論できれば、と思います。(^^)
>アキヒトさん
はい、仰るとおり、難しいと思います。しかし、誇りを持てたら、つまらないことで挫けることも少なくなるのではないか、と思います。
実はこれ、社会人のいじめ撲滅にも繋がる気がしています。
大木さん、こんにちは。
WE導入の結果にばかり目が行きがちな中、働く価値観にフォーカスして書かれた本エントリー、とても読み応えがありました。
ワタシも日本人なものですから、田坂さんが上げられた日本的な報酬感に共感します。いろいろな制度を導入することで、そんな日本人気質が踏みにじられなければいいなぁ。
>ばんちょ~~
> そんな日本人気質が踏みにじられなければいいなぁ。
そう思いますね。MBOや360°評価も、成功している会社を知りません。
形式にこだわった報酬感ではなく、志や成長にフォーカスした報酬感であって欲しいと思います。