2009年12月
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2006/08/13
ネットで語り継がれる機長の言葉、事故の記憶(ITmedia News)
21年前のこの時期、僕はモスクワにいました。まだ「ソビエト連邦」のころです。ソ連ですね。モスクワのホテルのロビーで見つけた新聞に、なにやら日本航空、という文字と事故という文字が書かれていました。(ロシア語は読めたのですが、意味はわかりませんでした)
モスクワの知り合いに頼んで翻訳してもらったところ、「東京-大阪間で墜ちた」「4名助かった」と書いてあることを教えてもらいました。(当初は4名と言われていました)
東京から大阪に行く便が墜ちるなんて、大変なことだ。そう感じました。てっきり、どこかの町に墜ちたものだと思ったからです。
日本の会社に国際電話を入れてみると、同僚が大阪に行く予定だった、と聞きました。もう真っ青です。彼らは助かったのですが、実はこうです。
3人で大阪に出張する予定がありました。そのため、羽田空港で待ち合わせていたのですが、一人が遅れていました。遅れた彼は、銀座のオフィスからタクシーに飛び乗ったのですが、あいにく羽田線が大渋滞。当時は携帯電話もありませんから、イライラしながら渋滞を耐えるしかなかったのです。
その後、羽田空港に到着した頃には、JAL123便は飛び立っていました。待っていた二人は、遅れた彼に文句を言いながら、最終便の125便に変更の手続きをして乗りました。
彼らは大阪空港に着いてから、大事故が起きていることを知りました。
その後、色々な批判がありました。「元々、山側ではなく海側に旋回すべきだった」という話も聞きました。(他キャリアの方からです)
またその後、JALパイロットの組合員が白衣を着て、助かった女性クルーの病室に忍び込んだ話も報道されました。
ネット社会は、匿名性故の便利さがある反面、匿名の無責任さが大手を振って歩いています。ただその一方で、真面目に事故を知ろうとするネットユーザーもいることは、ネットの無責任さの中で実名でブログを書いている僕たちとしては、とても心が豊かになることができます。