「走れ！プロジェクトマネージャー！」

　先週は中国出張のため、更新が滞りました。上海を中心に行ってきました。久々に行った上海は、大いに変貌していました。特に外灘（バンド）の変貌ぶりはすごいです。
　古くからの立派な建物は変わっていませんが（キレイになっていました）、高級ブランドショップが建ち並び、市内を走るバスも派手な広告バスに変身。さながら、香港のようです。道行く人もおしゃれになり、以前は薄い生地のスカートをはいた女性が、スカートをまくり上げて地べたに座っていた上海ではなくなっていました。オシャレで、キレイな女性がたくさん歩いています。
　タクシーも、上海SANTANAの新車を中心に、Mercedesもたくさん走っていますし、黄浦江の向こう側（浦東地区）は、浦東タワーを筆頭に高層ビルが並んでいます。そして、黄浦江には煌びやかな遊覧船が見えます。全てが、以前とは別世界。
　では、そこに住んでいる人たちはどうでしょうか。

　タクシーは、南京東路を除いて、クラクション鳴らしっぱなし。（南京東路は、クラクション禁止だそうです）車線変更しまくりだし、反対車線には、平気でバンバン飛び出て行きます。そうかと思えば、自転車はふらーっと飛び出てくるし、人は携帯眺めたまま、周りも見ずに赤信号を渡り出します。
　携帯電話や町を走る車、電動自転車（バイク？）が走っていることを除いて、20年前とあまり変わっていないように感じました。
　「なぁんだ、変わってないじゃん！」そう言ってから気付きました。日本だって変わってない！20年前、1986年の日本と、今の日本で物理的なことではなく、人の性格、国民的な気性といったものは、そう簡単には変わらないんですよね。
　個人別に考えると、変わった人も（良い意味でも、そうではない意味でも）いらっしゃるでしょうが、全体的に考えてみると、日本人が積極的かつ自己主張が強くなった、とは思いませんし、人との差別化を好むようになったとも感じません。（自分もそうですし）
　特に中国のように急激に発展を遂げると、色々と勝手に想像して、勝手な期待をしてしまい、その結果勝手な文句を言っている自分に気がつきました。
　外は変わっても、内はそうそう変わらない。そう考えると、改めて中国に親しみが沸いた、そんな今日この頃でした。