2009年12月
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2006/05/06
今日は、ごごからFAJ関係の方々とお会いするので、早めに家を出て丸の内の丸善本店に立ち寄りました。「立ち寄り」程度で寄ったつもりでしたが、どうも本屋さんは楽しくてしょうがありません。結局、9時の開店から1時間以上うろうろしていました。
Amazonから本がどさっと届いたばかりにも関わらず、また2冊買ってしまいました。その1冊が、ボストンコンサルティンググループの御立尚資さんの「使う力」です。あまりに面白くて、買ってすぐにスターバックスで読み切ってしまいました。
僕自身、ついつい習得することに注力してしまうのですが、実は習得したことを使う力のほうが重要なんですよね。当たり前と言えば当たり前。当たり前がゆえに、軽視されがちなスキルです。
そして、使う力だけについて書かれているのであれば「うん、うん、そうだよね」で終わるのですが、この本には「仕事を楽しむ」ことについて書かれています。
日本では古くから「努力する」ことは、「辛くて苦しいこと、そして我慢すること」とされている感があります。なので、僕が「仕事を楽しむ」と公言すると、「脳天気なお前が楽しいだけだよ」と思われがちです。
この本にも書かれているように、学生時代の運動部では、「練習中に水を飲むな」とか、「ウサギ跳びで運動場一周」などと言われたことのある方は、多いのではないでしょうか。
「辛くて、苦しくて、我慢をしなければならないこと」と定義してしまうと、多くの人はこんなことはしたくない、と思ってしまいます。
その逆に「楽しいこと」=「サボること、楽なことだけすること」という誤解も根付いているように思います。だから、僕が「楽しい」というと、どうもサボっているように思われてしまいます。
人はそれぞれ、自分のベストパフォーマンスを発揮できるポイントがあると思います。120%走り続けることでベストな人もいれば、若干余裕があるほうがベストである人もいます。後者の方を120%走らせてしまうと、逆にパフォーマンスが低くなってしまう可能性があります。
そうした程度を鑑みた上で、「楽しい」ポイントを探し出すのは、自分自身にしか出来ないと思います。
御立さんは、僕と同じ落語好きだそうです。最後に「井戸の茶碗」の例が出てくるのも、とても分かりやすくて好感が持てました。更に磨いていこう。そう思える一冊でした。